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消化器科

診療の目標・特色

【目標】消化管疾患、肝疾患、胆膵疾患といった消化器全般に対し、迅速かつ適確な診断を行うこと、さらに専門的治療を提供することを目標にしています。そのために各ガイドラインや各種論文といったevidenceを重視しながら、個々の患者さんの背景にも気を配り、患者さん毎によりbetterな治療を提供できるように日々の診療を心がけております。
【特色】消化器内科の扱う臓器は、食道、胃、小腸、大腸といった消化管、肝臓、胆道、膵臓、脾臓と、内科の中でも最多で、扱う疾患の種類も感染、炎症性疾患、出血、癌などと多彩です。そういった疾患全般に対し積極的に診療を行っています。その中でも、人吉・球磨地域の地域特性として高齢化が進んでいることから、胆道結石症例、癌症例が多くなっています。また先日の豪雨被害以降、人吉圏内の内視鏡施設が被害を受けたことから、通常内視鏡検査、大腸ポリープ治療の数が増加しています。
当院の設備としては、腹部超音波検査、CT、MRI、透視装置に加え、PETを常備しており、速やかかつ正確な画像診断を行うことが出来ます。また、内視鏡設備も拡大内視鏡ならびに超音波内視鏡観測機を持ち、内視鏡手技にも力を入れています。
2021年度から消化器内科常勤が復活となりましたが、常勤1人体制と十分なマンパワーが有りません。しかし、そこに関しては、外科や総合診療科など他科のバックアップならびに連携を行いながら、診療を行っています。また、難治性疾患や重症疾患などについては、熊本大学医学部附属病院消化器内科を初めとする関連施設と連携を行いながら、診療を行っています。

食道疾患

食道癌の内視鏡的診断及び治療
人吉・球磨地域が、飲酒量が多く、高齢化も進んでいることから、比較的食道癌も多くなっています。通常光による内視鏡観察に加えて、特殊光観察、拡大観察、色素内視鏡、そして超音波内視鏡による評価を行うことで、より精度の高い診断ができるように心がけています。生検による診断も、病理医との密な連携を行えることでより臨床に即した診断が行えるようになっています。治療についても、表在癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術や進行食道癌に対する金属ステント留置術を行っています。
食道静脈瘤の内視鏡的治療
食道静脈瘤結紮術および硬化療法、アルゴンプラズマ焼灼術を施行しています。また破裂時には緊急内視鏡および止血術も行なっています。
逆流性食道炎
本邦におけるピロリ菌感染症率の低下とともに、その症例数は今後ますます増加してくると思われます。最近では、内視鏡検査にて診断のつかない症候性逆流性食道炎と呼ばれる患者さんも多く存在することが明らかとなってきました。当院でも積極的に診断・治療に取り組んでいます。

胃、十二指腸疾患

胃十二指腸潰瘍、出血性胃十二指腸潰瘍の診断、治療
内視鏡的に診断し、治療を行います。活動性出血を認める症例に対しては積極的に緊急内視鏡を行い、クリップやソフト凝固法、エタノール局注療法、アルゴンプラズマなどによる止血術を行っています。
胃癌の内視鏡的診断及び治療
食道癌と同様、詳細な観察のもとに内視鏡診断、ならびに画像診断を行い、適切な治療法を行っています。粘膜内癌と診断される症例に対しては、内視鏡的粘膜下層剥離術を主とした内視鏡治療を行っています。内視鏡的に切除出来ない症例や、追加切除が必要な症例、外科的切除適応症例に対しては、切除範囲の診断を行い外科と連携をとり治療方針を決定しています。また進行、再発症例に対しては、化学療法を行っています。
粘膜下腫瘍の診断、治療
画像診断ならびに超音波内視鏡による診断を行っています。2cmを超えるような精査が必要なものでは超音波内視鏡下穿刺吸引などにより確定診断を行っています。手術治療が必要なものについては、外科とも連携を行い、腹腔鏡・内視鏡合同手術なども行っています。

小腸、大腸疾患

炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性大腸炎等)の診断治療
潰瘍性大腸炎およびクローン病の疾患罹患数は年々増加しています。当院でも炎症性腸疾患の診断、治療を行っています。5ASA製剤、ステロイド製剤、生物学的製剤などを組み合わせ、治療を行っています。中等症以上の症例については、難病申請なども行っています。
大腸ポリープ、大腸癌の内視鏡的診断及び治療
観察おいては、画像診断ならびに内視鏡では拡大を用いた検査、必要に応じて、CT-colonographyを行っています。治療については、内視鏡粘膜切除術、内視鏡的粘膜下層剥離術を行っています。手術が必要な症例については、外科と連携を行っています。また、イレウス症例では金属ステント留置術を、進行症例では、化学療法を施行しています。

胆道系疾患の診断・治療

総胆管結石、胆管炎、胆嚢炎の診断、治療
総胆管結石、胆管炎症例に対し、内視鏡的逆行性胆管造影検査を行い、ステント留置術、乳頭切開術、採石術を行っています。胆嚢炎症例では、外科と連携を行い、手術適応がない症例では、経皮経肝胆嚢穿刺術を行っています。

膵炎の診断、治療
飲酒量が多い土地柄、急性膵炎、慢性膵炎も多くなっています。画像診断などによる膵炎の診断、重症化評価を行い、適切な治療を行っています。また重症症例については、熊本市内の施設とも連携し加療を行います。慢性膵炎については、膵癌のリスクもあるため、定期的なフォローなどを行っています。

胆道癌、膵癌の診断、治療
画像診断、内視鏡的逆行性胆膵管造影検査、超音波内視鏡検査などにて診断を行っています。治療については外科と連携し手術を行っています。また、進行症例では、化学療法や内視鏡的金属ステント留置術などを行っています。また最近膵癌のリスクであり、IPMNなどに対する画像フォローも積極的に行っています。

肝疾患

肝炎、肝癌の診断と治療
C型慢性肝炎やB型慢性肝炎、非アルコール性脂肪性肝炎、アルコール性肝障害を中心として、診断、フォロー、治療を行っています。隔週金曜日に熊本大学消化器内科からの肝臓専門医による肝炎外来を行っています。肝臓癌については、外科、画像診断センターと連携をとりながら診療を行っています。

主な検査医療機器

上部消化管(拡大)内視鏡、下部消化管(拡大)内視鏡、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)、超音波内視鏡、体外式腹部超音波、 CT、MRI、MRCP

症例数


令和4年度症例 件数
上部内視鏡 1223
上部ESD 11
上部EMR 11
上部止血術 42
食道静脈瘤硬化療法 11 (EVL/EIS)
狭窄拡張術 45
大腸内視鏡 1314
大腸ESD 11
大腸EMR 286
大腸止血術 8
大腸ステント留置術 7
ERCP 130
胆道ステント留置 89
小腸内視鏡 0
小腸内視鏡下ERCP 5
超音波内視鏡 29
EUS-FNA 5
EUS下ドレナージ 4

スタッフ

古閑 睦夫(部長)
[専  門]消化器科全般
[所属学会]日本内科学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本肝臓学会
高野 理恵子(医員)
[専  門]消化器科一般
[所属学会]日本内科学会(認定医・専門医)
日本消化器病学会(専門医)
日本消化器内視鏡学会(専門医)
立山 雅邦(非常勤)(熊本大学・消化器内科)
[専  門]肝炎 肝癌
[所属学会)日本内科学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本肝臓学会
吉丸 洋子(非常勤)(熊本大学・消化器内科)
【専  門】肝臓一般
緒方 創造(非常勤)
【専  門】消化器科一般
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消化器科 外科

診療の特色

近年は高齢者、高リスクの手術症例が多くなっており、一方では医療の質、安全性がますます重要視されてきています。私たちはその患者さんに合った治療の検討、手術適応、術式について詳細な術前検討を行い、患者さん、またそのご家族に対し十分な説明と同意のもとに適切な手術、厳格な術後管理を行い外科治療の質の向上に努めています。また、治療疾患への対応だけでなく、治療後の社会復帰、生活水準の維持ができるように、リハビリテーションの早期開始、NST(栄養サポートチーム)の早期介入、在宅介護、在宅医療への円滑な移行のお手伝いを行います。
近年、傷が小さい・術後回復が早いなどのメリットから鏡視下手術に力を入れており、胃・大腸・ヘルニア手術を積極的に腹腔鏡下にて行っております。ハイボリュームセンターに負けない高難易度な手術、グローバルスタンダードな治療・手術を目指して、日々手術・救急医療を診療しております。
手術後の経過が均一で安定したものとなるようにクリニカルパスを導入しています。クリニカルパス計画に沿った診療を提供することにより、術後早期に退院することを目標にして取り組んでいます。また、関連病院の先生方と連携して、癌術後サーベイランスの連携パス「わたしのカルテ」も積極的に導入しています。
胃癌および結腸直腸癌はガイドラインに基づいた標準治療を基本としています。ごく早期の癌は内視鏡治療、また低侵襲な腹腔鏡手術を積極的に取り入れています。進行度によっては最新の化学療法を取り入れております。
肝臓癌には肝切除術、ラジオ波焼灼術、肝動脈注化学塞栓療法などを組み合わせた集学的治療を行っております。膵臓癌、胆道癌は比較的大きな手術となりますが、根治的な手術を多く、安全に行っております。
緩和医療の考えを取り入れ、末期癌患者さんに対しては生活の質の向上を目的とする胃瘻腸瘻造設術、シャント(腹水、胸水)、バイパス手術などを行っています。
胆石症の手術としては腹腔鏡下胆嚢摘出術を年間約50例行っています。成人の鼠径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、急性虫垂炎にも積極的に腹腔鏡を取り入れています。
また手術だけでなく、内視鏡検査・治療、超音波ガイド下によるドレナージといった処置、抗癌剤治療、緩和治療、救急患者さんへの対応と幅広く診療を行っています。

(認定施設)

日本外科学会、日本消化器外科学会の関連施設となっています。

(研究会)

最新医療研究会、消化器カンファレンス(隔月)、人吉球磨二次医療圏フォーラム、救急カンファレンス、Cancer Boardなど開いています。

主な検査医療機器

アルゴンビームコアグレーター、腹腔鏡、胸腔鏡、新しい痔の手術(PPH)、 ラジオ波焼灼装置、超音波凝固切開装置(ハーモニックスカルペル)、 CUSA、Liga Sure、パワースター、甲状腺、 乳腺超音波ガイド下穿刺吸引細胞診(ピストル吸引器)ならびに組織診(エースカット針)、 手術後肺塞栓予防の術中下肢マッサージ機、マンモトーム、 マンモグラフィー(マンモトーム対応ステレオ撮影可)、 拡大内視鏡を含む最新の電子内視鏡システムなど。

2021年 手術実績

部位 術式 総件数(鏡視下)
胃・十二指腸 胃部分切除 1(1)
胃切除術 11(4)
胃全摘術(噴門側胃切除) 8(3)
その他 2
合計 22(8)
小腸・結腸 小腸、結腸部分切除術(良性) 12(7)
虫垂切除術 33(33)
腸瘻造設・閉鎖術(腸管切除なし) 11(5)
小腸、回盲部、結腸部分切除術(悪性) 45(38)
結腸半切除術 10(6)
腸閉塞手術(腸管切除を伴う) 2(0)
腸瘻造設・閉鎖術(腸管切除あり) 6(0)
その他 14
合計 133(89)
直腸・肛門 痔核切除術 15
直腸脱手術(経肛門的)  経会陰 5
痔瘻根治術 4
経肛門的直腸腫瘍摘出術 3
高位前方切除術 5(5)
直腸切断術(良性) 1
直腸切断術(悪性) 5(4)
低位前方切除術 11(11)
合計 50(20)
肝嚢胞切開、縫縮、内瘻術 2(2)
肝部分切除 4(1)
肝外側区域切除 3(0)
肝切除術(外側区域を除く区域以上) 5
合計 14(3)
胆嚢摘出術 78(75)
胆嚢消化管吻合術 1
胆管切開切石術 1
胆嚢悪性腫瘍手術 1
合計 81(75)
膵頭十二指腸切除術 1
膵体尾部切除術(悪性) 1
十二指腸温存膵頭切除術 1
合計 3
その他 腹部・鼠径ヘルニア手術 85(75)
試験開腹術 5(4)
急性汎発性腹膜炎手術 13(8)
腹壁ヘルニア手術 7(4)
食道裂孔ヘルニア手術 3(3)
横隔膜裂孔ヘルニア手術 1
合計 114(94)
総計 417(289)

スタッフ(医師)

下川 恭弘( 副院長・血管呼吸器外科部長・救急救命センター長)
医学博士
[専  門]一般外科 心臓血管外科 呼吸器外科
[所属学会]日本外科学会(認定医 専門医)
日本胸部外科学会(認定医)
日本心臓血管外科学会
日本血管外科学会
日本呼吸器外科学会
日本臨床外科学会
日本臨床医学会
日本禁煙学会(認定指導者)
マンモグラフィ読影認定医
藏重 淳二(主任外科部長)
[専  門] 一般外科・消化器外科
[所属学会]日本外科学会(専門医・指導医)
日本消化器外科学会(専門医)
癌治療学会(がん治療認定医)
食道学会
胃癌学会
内視鏡外科学会
消化器病学会(専門医)
緩和医療学会
日本静脈経腸栄養学会
大腸肛門病学会
澤山 浩(消化器外科部長)
[専  門]ロボット腹腔鏡手術
消化器外科・大腸肛門病
[所属学会]日本外科学会(専門医・指導医)
日本消化管学会(胃腸科専門医・指導医)
がん治療認定医機構(がん治療認定医)
日本消化器病学会(専門医・指導医・九州支部評議員)
日本消化器外科学会(専門医・指導医・消化器がん治療認定医)
大腸肛門病学会(専門医)
日本ロボット外科学会(専門医)
日本内視鏡外科学会(技術認定医(大腸)・評議員)
消化器内視鏡学会(専門医・上部消化管内視鏡検査スクリーニング認定医・下部消化管内視鏡検査スクリーニング認定医)
Certificate of da vinci system training as a console surgeon
アメリカ外科学会(フェロー F・A・C・S)
日本臨床外科学会
日本胃癌学会
甲斐田 剛圭(医長)
[専  門]消化器外科
[所属学会]日本外科学会(専門医)
日本消化器外科学会(専門医・指導医)
日本消化器病(専門医)
日本がん治療認定医機構(認定医)
日本肝臓学会(専門医)
日本消化器内視鏡学会(専門医)
久野 祐樹(医員)
[専  門]消化器外科
[所属学会]日本外科学会
日本消化器外科学会
日本癌治療学会
日本内視鏡外科学会
日本消化器病学会
日本胃癌学会
日本腹部救急医学会
日本大腸肛門病学会
 

スタッフ(認定看護師)

がん化学療法認定看護師 矢立 雅章
皮膚・排泄ケア認定看護師 繁富 香  宮原 ひろみ
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