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令和2年 JCHO人吉医療センター 病院指標

令和2年度 人吉医療センター 病院指標

 

医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 185 76 117 206 236 412 1,086 1,579 1,453 516

2020年度に当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計したもので、患者さんの年齢構成を把握することができます。

60~80歳代の患者さんが約7割を占めています。 また、小児科の入院施設が近隣にないこと、県境(鹿児島・宮崎)からの小児科患者さんも来院されることにより10歳未満の患者さんも多くなっております。


診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 73 13.6 13.00 27.4 80.2
080010xxxx0xxx 膿皮症 手術・処置等1なし 28 16.8 12.87 21.4 76.5
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし
薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし
副傷病なし
体液量減少症 間質性肺炎 手術・処置等2なし
28 16.6 20.51 25.0 87.9
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術・処置等2なし
副傷病なし
17 6.9 3.81 23.5 60.8
100380xxxxxxxx 体液量減少症 14 10.0 10.51 35.7 72.7


内科(総合診療科)は複数の症状や、特定の診療科がない場合等に診療を行う診療科です。

その中で最も多い疾患は、尿路感染症と急性腎盂腎炎です。尿路とは、尿が作られて排出されるまでにたどる、腎臓、尿管、膀胱、尿道のことをいいます。 この尿の通り道に細菌が感染し、炎症が起こるものを「尿路感染症」といいます。 尿路感染症の多くは、尿道口から侵入した細菌が尿路をさかのぼって感染、炎症を起こす「上行性感染」によるものです。

2位は蜂窩織炎で「蜂巣炎(ほうそうえん)」とも呼ばれます。皮膚の下の蜂窩織と呼ばれる部位(真皮から脂肪織と呼ばれる、皮膚の表面を除いた部分)が細菌に感染し、炎症を起こす病気です。

3位は誤嚥性肺炎です。誤嚥(ごえん)とは、口の中や胃の中のものが誤って気管に入ることです。その気管に入ってしまった異物に含まれる細菌が原因で肺炎になることがあります。高齢者の方に多い疾患です。 高齢の方は異物を排除する力が低くなっているため、異物が気管に入ったままになりやすく、さらに抵抗力や免疫力が下がっていることなどもあり、誤嚥性肺炎になりやすいといわれています。また、脳梗塞などの脳血管障がある場合も誤嚥が起こりやすくなります。

4位は薬物中毒の疾患で、これには過量服薬などによる急性薬物中毒の他にマムシ咬傷、蜂刺症なども含まれます。

5位は脱水症となっております。



呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 32 17.9 18.6 3.1 76.5
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし
手術・処置等2-5あり
- - - - -
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし
手術・処置等2なし
- - - - -
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし
手術・処置等2-4あり 副傷病なし
- - - - -
040040xx99060x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1なし
手術・処置等2-6あり 副傷病なし
- - - - -


1位は間質性肺炎となっております。間質性肺炎とは普通の肺炎と違い、肺の「間質」という部分に生じる肺炎です。 肺の構造を詳しくみると、空気が入る部屋がいくつも存在しています。空気の入る部屋はそれぞれ「間質」と呼ばれる壁で区切られており、肺の組織は全体として蜂の巣のような構造をしています。主に間質において炎症が生じることを、間質性肺炎と呼びます。

2、4、5位は、肺がんの抗がん剤治療です。包括支払制度(DPC)では、抗がん剤の種類により点数が6種類に分かれています。がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで治療が行われます。3位は肺がんの保存的治療となっております。



循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
050050xx9910xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし
手術・処置等1-1あり 手術・処置等2なし
197 3.0 3.07 0.5 72.4
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等
手術・処置等1-なし、1,2あり
手術・処置等2なし
155 4.7 4.44 1.3 73.3
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり
手術・処置等1-なし、1,3あり
手術・処置等2なし
副傷病なし
65 9.8 10.56 21.5 80.8
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、
再発性心筋梗塞 その他の手術あり
手術・処置等1-なし、1あり
手術・処置等2なし 副傷病なし
64 12.4 12.09 9.4 75.0
050050xx9920xx 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし
手術・処置等1-2あり 手術・処置等2なし
59 3.6 3.26 5.1 73.7


最も多いのは虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査となっております。

※虚血性心疾患とは、「心筋梗塞」や「狭心症」の総称のことで、「虚血」とは「血がない状態」を意味します。つまり心臓に十分血がいきわたっていない状態が「虚血性心疾患」です。心臓の筋肉(心筋)に血液を送り酸素と栄養素を供給する冠動脈が、動脈硬化等で狭くなったり、血管がけいれんを起こしたりすることで、血液が十分に心筋にいきわたらなくなったとき、心臓は酸欠(虚血)状態となり、胸痛等の症状としてあらわれます。

心臓カテーテル検査とは、手足の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を心臓の血管の入り口まで送り込み、カテーテルの先端より造影剤を注入して、心臓を栄養としている血管(冠状動脈)の、細くなったり、詰まったりしている部分を写し出す方法です。現在、虚血性心疾患の診断を確実に正確に行う為には、欠かせない検査となっております。

5位も同じく虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査となりますが、血管内超音波検査 (IVUS)を併用して検査を行うものです。具体的には径1mm弱の超音波送受信装置が先端に搭載された細いカテーテルを血管内に挿入することで血管内の情報が得られることができます。2位は虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療となっております。心臓カテーテル治療は、虚血病変に対して心血管カテーテルを用いて拡張を行う治療です。当院は患者さんに負担のない心血管カテーテル治療を得意としております。4位も同様に急性心筋梗塞に対する心臓カテーテル治療となっております。

3位は徐脈性不整脈に対するペースメーカー植え込み術(交換も含む)となっております。

正常な心拍数は、1分間に60~100回です。1分間の心拍数が60回未満になった場合を徐脈性不整脈と呼びます。結節からの電気信号の発生回数が低下したり(洞性徐脈、洞停止、洞房ブロック)、電気信号がうまく心室まで伝わらないこと(房室ブロック)で生じます。 そのままだと、心臓の拍動は止まってしまいます。

ペースメーカー植え込み術は洞徐脈性不整脈に対する治療として心筋に電気刺激を与えることで、心収縮を発生させる医療機器を植え込む手術です。ペースメーカは電池で作動している為、電池が少なくなると本体を交換する必要があります。

 



代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病
(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)
手術・処置等2-1あり
16 15.6 14.60 12.5 68.1
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病
(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。)
手術・処置等2なし
- - - - -
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし - - - - -
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし - - - - -
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡
手術・処置等2なし 副傷病なし
- - - - -


1~2位は2型糖尿病となっております。血糖コントロール不良となった患者さんの教育入院としてインスリン注射の導入、糖尿病の合併症チェック、栄養指導や生活指導を行っております。 包括支払制度(DPC)では、糖尿病の点数はインスリン注射、透析の有無で点数が分かれています。

5位も糖尿病ですが糖尿病性ケトアシドーシスという病態になります。糖尿病性ケトアシドーシスとは、血液中の糖を体内に取り込むために必要なインスリンが不足することで起こります。インスリンが不足するとエネルギーとして糖分を使えない代わりに脂肪酸を使うので、その結果として体が酸性に傾いてしまい生命を脅かします。

重症感染症やその他の病気にかかったとき、暴飲暴食をしてしまったとき、インスリン注射を忘れてしまったときなどに起こります。短時間でひどい脱水症状、腹痛、嘔吐、意識障害、昏睡が現れるのですみやかに治療を開始しなければなりません。3位は尿路感染症や急性腎盂腎炎、4位は誤嚥性肺炎となっております。



血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
130030xx99x4xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし
手術・処置等2-4あり
56 8.3 11.14 3.6 75.8
130030xx99x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし
手術・処置等2-3あり
37 10.8 16.62 0.0 72.4
130040xx99x5xx 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物
手術なし 手術・処置等2-5あり
25 18.9 21.52 0.0 83.0
130030xx99x6xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし
手術・処置等2-6あり
15 9.1 14.15 0.0 77.7
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫 手術あり
手術・処置等2-5あり 副傷病なし
15 39.6 31.90 0.0 72.8


最も多いのは非ホジキンリンパ腫に対する抗がん剤治療(※リツキサン)となっております。悪性リンパ腫の中には、ホジキンリンパ腫(ホジキン病)と非ホジキンリンパ腫があります。日本人の悪性リンパ腫では、ホジキンリンパ腫は約10%と少なく、大半が非ホジキンリンパ腫です。

2位と4~5位は1位と同疾患で、5位は「手術あり」となっております。この手術については下欄「診療科別主要手術別患者数等」の血液内科の「K6113」をご参照ください。2位と4位はリツキサン以外の薬剤による抗がん剤治療を行っております。このように包括支払制度(DPC)では、抗がん剤の種類、手術のあり、なしによって点数が分かれています。※リツキサン:リツキシマブはBリンパ球ががん化して起こるB細胞性非ホジキンリンパ腫に高い効果を持つ抗体製剤です。

3位は多発性骨髄腫に対する抗がん剤治療となっております。

多発性骨髄腫とは、血液を構成する細胞のひとつ「形質細胞」ががん化する病気です。



小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害
(出生時体重2500g以上)
手術なし 手術・処置等2なし
17 7.3 6.13 0.0 0.0
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、
下気道感染症(その他)
副傷病なし
16 5.7 6.47 0.0 0.9
030270xxxxxxxx 上気道炎 13 5.5 4.85 0.0 2.5
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
11 5.0 5.85 0.0 3.4
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 10 7.4 13.00 0.0 3.1


最も多い疾患は新生児黄疸や新生児低血糖、感染症などの新生児期における疾患です。当院で出生した新生児に対しては、産婦人科と連携をとり、治療が必要な場合は小児科にて入院管理を行っております。

2位は急性気管支炎となっております。 3~4位も上気道炎(感冒)、肺炎と全体的に呼吸器疾患が多く、平均年齢は1~3歳となっております。

5位は尿路感染症や急性腎盂腎炎です。

人吉・球磨・えびの・伊佐と県境を含めた小児医療の中核病院として、かかりつけ医の先生方と連携をとりながら、診療を行っております。



外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)
内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術
207 2.2 2.66 0.0 65.4
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)
ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等
59 4.4 4.86 0.0 68.5
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)
その他の手術あり 手術・処置等2なし
39 11.2 10.70 0.0 76.9
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、
胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等
手術・処置等2なし 副傷病なし
38 9.3 9.53 13.2 74.6
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
37 5.8 6.41 0.0 61.5


外科で最も多かった疾患は大腸ポリープに対し、内視鏡的切除を行ったものとなっております。大腸ポリープとは、大腸粘膜の一部がイボ状に盛り上がり隆起した形状を表す総称のことで、良性や悪性のものがあります。ポリープは大きくなるほど癌の割合が増加します。ポリープの形をした大腸癌は早期癌のことが多いので、小さいうちに検査で発見し、治療することが必要です。

2位は鼠径ヘルニアに対する「腹腔鏡下手術」と「開腹手術」となっております。※腹腔鏡手術とは「腹腔鏡」というテレビカメラでお腹の中を見ながら行う手術のことです。従来の「おなかを切る手術」は開腹術と呼びますが、腹腔鏡手術は開腹術と比べて非常に小さな傷で済むために患者さんの術後の痛みが少ないことと、それにより回復が早いことが一番の長所です。

3位は肝細胞がんに対して行われる「肝動脈化学塞栓療法」です。がんに栄養を運んでいる血管を人工的にふさいで、がんを“兵糧攻め”にする治療法です。血管造影に用いたカテーテルの先端を肝動脈まで進め、抗がん剤と、肝細胞がんに取り込まれやすい造影剤を混ぜて注入し、その後に塞栓物質を注入する治療法です。肝動脈を詰まらせることでがんへの血流を減らし、抗がん剤によりがん細胞の増殖を抑えます。

4位は胆管炎です。その中でも総胆管結石を有する方が多く、内視鏡的乳頭切開術(EST)という手術を施行し結石を除去します。

5位は胆のう結石症や胆のう炎などに対して行われる「腹腔鏡下胆嚢摘出術」となっております。

上位には上がっていませんが、地域がん診療連携拠点病院として消化器系のがんの他、乳がんや甲状腺がんなどの手術も行っております。



整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折
人工骨頭挿入術 肩、股等
150 20.9 25.09 87.3 84.7
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 43 7.4 5.18 9.3 59.3
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)
手術なし
38 11.5 18.81 86.8 80.2
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。)
人工関節再置換術等
37 23.5 23.36 18.9 74.1
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折 手術あり 副傷病なし 25 8.5 6.19 12.0 54.1


最も多いのが大腿骨頚部骨折です。 大腿骨頚部骨折は日常生活や予後に影響を及ぼすことが多く、全身状態に問題がなければできる限り早期に手術を行い、術後は早期のリハビリ開始が必要となります。当院は大腿骨骨折の患者さんの9割は手術を行い、早期のリハビリを開始しております。しかし、大腿骨頚部骨折の治療は一つの病院のみで手術からリハビリまで行うと高齢者の方では2か月程度の入院となることが多く、急性期病院では入院ベッドが埋まり多くの患者さんへ手術ができなくなります。 このため、急性期病院では手術治療を中心に行い、回復期病院ではリハビリを行うという各々の専門性を生かした治療がされるようになっています。 当院では約1か月入院治療をしていただき、各患者さんの状態によりリハビリ専門の病院に転院していただいているため、転院率は約86%と高くなっております。

2位は前腕骨折、5位は鎖骨骨折で、それぞれ骨をつなぐ手術となっております。

3位は胸椎や腰椎の圧迫骨折の保存的治療となっております。脊椎圧迫骨折とは背骨が何らかの圧力でつぶれ変形してしまった状況です。

骨が弱っている高齢者に多く、その多くは転倒により尻もちをつき、直接の圧力が加わり骨折に至るというケースが多いのですが重い物を持ったり、せきやくしゃみをしたりなどのちょっとしたきっかけでなることもあります。また若い方でも交通事故や高所からの落下などで起こります。

4位は変形性膝関節症となっております。高齢者の方に多い疾患で、人工関節による手術を行い、早期のリハビリを開始しております。こちらの疾患については、手術後は自宅で生活できるように当院の方でリハビリを行い、退院後は外来通院となります。そのため、転院率は低くなっております。



産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 58 10.2 9.45 0.0 32.3
140010x199x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害
(出生時体重2500g以上)
手術なし 手術・処置等2なし
23 6.2 6.13 4.4 0.0
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 18 9.9 9.45 0.0 33.1
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 16 5.0 5.39 0.0 32.8
120170x199xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週未満)
手術なし
15 15.1 21.68 20.0 31.8


最も多い疾患は、前回帝王切開で出産した既往のある方や骨盤位(さかご)など胎位の異常のある方、また巨大児などに対して帝王切開術を行ったものとなっております。3位も帝王切開術になりますが、こちらは胎児の心拍異常や回旋がうまくいかない(回旋異常)など赤ちゃんに異常があったものに対して行われたものになります。

2位は出生後の児の異常によるもので、多くは帝王切開児の入院になります。経腟分娩児にはみられない帝切児に特有な症候(呼吸障害,貧血,脳波の異常,水分代謝の異常、体重推移の異常など)を呈することがあり、当院にて帝王切開で出生した児については入院管理を行っております。

4位は妊娠糖尿病となっております。

5位は切迫早産に対して妊娠管理のための入院となります。

産科の疾患が上位を占めており、人吉球磨のみならず、県境(宮崎・鹿児島)といった近隣地域の周産期医療を担っているため、近年増加傾向となっております。

悪性疾患については、子宮頸部上皮内がんの手術は行っていますが、進行がんの手術は熊本市内の拠点病院にお願いしています。術後の化学療法は当院で行うことが可能です。また、放射線科と連携し放射線治療を行っています。



脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり
手術・処置等2なし 副傷病なし
54 6.0 9.68 38.9 82.3
010060x2990401 脳梗塞
(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)
手術なし 手術・処置等1なし
手術・処置等2-4あり
副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2
45 10.3 15.64 26.7 71.5
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫
(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)
手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし
副傷病なし
41 12.1 18.86 70.7 69.6
010060x2990201 脳梗塞
(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)
手術なし 手術・処置等1なし
手術・処置等2-2あり
副傷病なし 発症前Rankin Scale 0、1又は2
29 13.1 15.54 72.4 78.0
010230xx99x00x てんかん
手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし
17 4.2 7.48 23.5 73.6


最も多い疾患は、「外傷性慢性硬膜下血腫」に対して手術を行うものとなっております。慢性硬膜下血腫とは、頭部外傷後慢性期(3週間~数カ月以内)に頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫して様々な症状がみられます。その血腫を取るため局所麻酔下で手術を行います。慢性の血腫はさらさらした液状のため、大きく頭最も多い疾患は、「外傷性慢性硬膜下血腫」に対して手術を行うものとなっております。蓋骨を開けなくても小さな孔(穴)から取り除けるので、穿頭血腫除去術あるいは穿頭血腫ドレナージ術が行われ患者さんの負担もほとんどありません。当院は平均6日間の入院となります。

2位は意識障害のない「脳梗塞」で、エダラボンという薬剤による脳保護療法を行うものとなっております。 脳梗塞になると、障害された脳細胞や血管から、フリーラジカル(活性酸素)が発生します。脳梗塞の脳内では、このフリーラジカルがさらに脳細胞を破壊し、別の血栓を作るとされています。それを予防するためエダラボンという薬剤で脳保護療法を行います。

3位は意識障害のない「脳出血」となっております。

4位は2位と同様の意識障害のない「脳梗塞」で、エダラボンという薬剤を使用せず治療します。腎機能が悪い方はエダラボンという薬剤は禁忌となっているため、同じ疾患でも治療法が分かれております。当院の「脳梗塞」と「脳出血」の平均在院日数は全国平均と比較し短く、転院率も高めとなっておりますが、当院は急性期治療を中心に行い、急性期治療が終了しましたら、各患者さんの状態によりリハビリ専門の病院に転院していただいているため、転院率が高くなっております。

5位はてんかんの保存的治療となっております。



眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり 片眼 101 2.8 2.76 0.0 73.6
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり - - - - -
020280xx99xxxx 角膜の障害 手術なし - - - - -
020280xx97xxxx 角膜の障害 手術あり - - - - -
020130xxxxxxxx 原田病 - - - - -


最も多い症例は白内障に対して行われる水晶体再建術(眼内レンズを挿入)です。 片目で2泊3日の入院となっております。

2位は翼状片に対する手術となっております。3~4位は角膜潰瘍、5位は原田病となっております。

総合病院である利点を生かし、他の診療科との連携により全身疾患との関連も含め、診療を行っております。



耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 - - - - -
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、
急性咽頭喉頭炎 手術なし
- - - - -
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし - - - - -
03001xxx97x0xx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍
手術あり
- - - - -
03001xxx97x0xx 頭頸部悪性腫瘍
その他の手術あり 手術・処置等2なし
- - - - -


最も多い疾患は、慢性扁桃炎に対して扁桃摘出術を行うものとなっております。慢性扁桃炎は、いわゆるのど風邪を繰り返すような病気です。のどの奥にある扁桃が腫れ、熱が出るといった経過を1年に数回繰り返すというのが典型的な経過です。かぜをひいたら扁桃(のどの周囲)が腫れるのは一般的なことなのですが、その頻度が高いことや扁桃の炎症(腫れ、赤み、膿など)が強いものを指して慢性扁桃炎と呼びます。症状を繰り返す場合、手術が勧められることがあり、手術は扁桃を切り取るものです。扁桃を取ることで、それ以降の扁桃炎を予防することができます。また、扁桃炎を繰り返すことで他の病気(IgA腎症、掌蹠膿疱症など)が引き起こされることもありますので、これらの病気を予防することも手術の目的の一つです。

2位は急性の扁桃炎です。悪化すると口蓋扁桃の周囲に膿が溜まり、扁桃周囲膿瘍という状態になります。 重症化すると頸部膿瘍や縦隔膿瘍になり、気道閉塞を起こすこともあります。3位は顔面神経麻痺でステロイドによる治療を行います。

4位は耳下腺や喉頭の良性腫瘍の組織検査のための手術です。

5位は頭頸部悪性腫瘍の組織検査のための手術です。

頭頚部のがんについては、精査および手術、放射線治療、化学療法を行っています。大学病院などの医療機関との連携により、さらに高次の診療、セカンドオピニオンに応じています。また緩和ケア治療も行っています。



泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均
年齢
患者用
パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍
手術なし 手術・処置等1あり
62 2.3 2.54 0.0 71.6
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術
手術・処置等1なし 副傷病なし
35 8.6 5.67 2.9 70.5
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術
手術・処置等2なし
32 8.9 7.13 3.1 78.5
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし 27 7.4 7.26 11.1 55.2
110070xx03x20x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術
手術・処置等2-2あり 副傷病なし
20 5.7 7.05 0.0 70.3


最も多い症例は前立腺がんの確定診断のための生検を行うものとなっております。生検とは身体の組織の一部を切り取って調べる検査です。 生検はさまざまな病気の確定診断のために行われます。 前立腺生検では前立腺に針を刺して組織を取り出します。 針を刺す方法には直腸から針を刺す方法(経直腸式前立腺生検)と肛門の近くの皮膚から針を刺す方法(経会陰式前立腺生検)の2つがあります。当院では前者の方法で行っています。

2位は尿管結石や腎結石などに対して経尿道的結石破砕術(TUL)を行うものです。

経尿道的結石破砕術は、内視鏡とレーザー等を用いて尿路結石を細かく割って取り出す手術です。膀胱結石の場合は膀胱鏡を尿道から膀胱内へ、また腎臓結石や尿管結石の場合は尿管鏡という膀胱鏡よりもさらに細い内視鏡を尿道から膀胱を通って尿管や腎臓の結石があるところまで入れ、内視鏡の先端から発射するレーザーによって結石を細かく破砕して取り出します。結石が腎臓内や尿管内で詰まって尿の流れが妨げられると、水腎症という状態になり、次第に腎臓が萎縮してしまう可能性があるため、その前に結石をとりのぞくことが大切です。また、結石がつまると痛みや血尿が出たり、腎臓から細菌感染を起こして高い熱が出たり、重篤な場合は敗血症という危険な状態になることもあります。

4位も同じく尿路結石などの疾患となりますが、こちらは結石の除去術以外の手術を行うものとなります。手術としては主に経尿道的尿管ステント留置術を行っております。尿管ステントとは体内の尿路(おしっこの通り道)に入れる管(チューブ)のことです。ステントを留置することで、おしっこの通過障害などの深刻な合併症のリスクを低減します。また、発熱などの尿道感染や結石の痛みを取る際にも使用されます。

3位は膀胱がんに対して経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT)を行う症例となっております。TUR-BTは、下半身麻酔(腰椎麻酔)を行い、切除用の膀胱鏡を尿道の出口から膀胱内に挿入し、モニターでがんの場所を確認しながら高周波電気メスで病変を切除する方法です。TUR-BTの目的は、①膀胱内のがんを取り除く、②切除した病変を顕微鏡でみる病理検査で詳しく調べ、がんかどうか、がんであればその広がり方、タイプ、悪性度を確定診断することです。TUR-BTは検査と治療を兼ねています。生検の結果、表在性がんか上皮内がんであることがわかれば、開腹手術で膀胱を取り除く必要はなく、TUR-BTだけで外科的な治療は完了します。ただ、病理検査の結果、さらに念入りに切除する必要があると判断されたときには、再度TUR-BTが実施されることもあります。

5位もまた膀胱がんに対してTUR-BTを行うものですが、TUR-BTの補助療法として、手術後にエピルビシンといった抗がん剤を膀胱内に注入を行う症例です。これは、手術では取り除けなかった細かい腫瘍組織の壊死や腫瘍の増加の抑制を図る目的です。 また、表在する腫瘍は再発する可能性が比較的高く、抗がん剤を膀胱内へ注入することで予防することも目的としています。

R1年度までは非常勤医師による外来診療のみでしたが、R2年度より常勤2名が加わり、診断から治療、手術まで行える診療体制となり、地域完結型医療を目指しています。




初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード





初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage
I
Stage
II
Stage
III
Stage
IV
不明
胃癌 19 - - 17 - - 1 8
大腸癌 16 - 24 19 - 11 1 8
乳癌 16 14 - - - - 1 8
肺癌 - 10 19 79 - 10 1 8
肝癌 - 10 - - - 30 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

現在、日本で最も罹患率の高い5つのがん(肺・胃・肝・大腸・乳)の病期分類(ステージ)と再発の症例数を集計したものです。※病期(ステージ)とはがんの進行を表しています。大腸がん・肺がんが最も多く、次いで胃がん、乳がん、肝がんとなっています。ステージ別で見てみますと、胃がんはステージⅠが最多となっており早期の患者さんが多いことがわかります。 手術では内視鏡的な切除と腹腔鏡下での手術を行っております。 進行したがん(ステージ4)では肺がんが最多となっており、再発症例では肝がんが最多となっております。 5大がんに次いで、血液のがんや泌尿器系のがんも上位を占めております。 当院は、「地域がん診療連携拠点病院」として、幅広いがんを積極的に診療しており、手術だけでなく、抗がん剤治療や放射線治療も行っています。PET-CTも導入しており、がんの再発や転移の診断に大きく役立てています。 また、緩和ケアにも積極的に取り組んでいます。緩和ケア病棟は現在30床が稼働しており、がんに伴う身体的・精神的な苦痛を緩和するための治療および、ケアを提供しており、症状コントロールや在宅緩和ケアの支援も行っております。
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成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード





患者数 平均
在院日数
平均
年齢
軽症 18 10.8 62.9
中等症 92 17.1 81.4
重症 22 22.1 85.1
超重症 21 22.5 81.8
不明 - - -

成人(20歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。※市中肺炎とは普段の社会生活の中で罹患した肺炎です。 ※重症度は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROP)による分類スコアで、0は軽症であり、外来治療となります。 スコア1~2は中等症であり、外来治療か入院治療のどちらかになります。 スコア3は重症であり、入院治療となります。 スコア4~5は超重症であり、入院してICUで治療します。 外来で治療を行うか入院で治療を行うかはA-DROPを用いてこのように判断されています。 肺炎は罹患率が高い上、死亡率も高く、悪性新生物、心疾患についで国内の死亡原因の上位に位置する疾患です。 当院の肺炎治療は呼吸器専門の医師を始め、他の診療科の医師とも連携し診療を行っております。 通常軽症の場合は外来での治療が基本となりますが、高齢者の方など外来治療が困難な方は入院治療を行っております。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均
在院日数
平均
年齢
転院率
3日以内 194 13.9 78.51 59.2
その他 7 12.71 78.29 2.49


脳梗塞の患者さんについて、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。

脳梗塞を発症される方は高齢化に伴い増加傾向にあります。近年、脳血管疾患治療技術の発達により死亡率は低下傾向にありますが、その一方でご家族等の介護を必要とする様々な後遺症が残ることの多い疾患でもあります。 軽症では早期に治療やリハビリテーションを行うことが効果的とされています。 当院では中軽症の場合、約2週間ほど急性期治療(薬物療法、早期リハビリテーション)を行い、各患者さんの状態に応じてリハビリテーションが必要な場合は回復期専門の病院に転院していただいております。

※全ての患者さんがリハビリが必要ではなく軽症や意識障害のある患者さんはリハビリを実施しない、もしくは状態が安定してからの開始となることもあります。


診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 146 2.5 4.6 4.8 74.4
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 51 2.2 5.0 7.8 75.6
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 46 2.9 8.9 30.4 82.0
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) 38 0.1 11.6 5.3 73.5
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 31 0.1 12.6 16.1 74.7


1・4・5位とも「虚血性心疾患」に対する心臓カテーテル治療となっております。

2位は、「閉塞性動脈硬化症」に対する末梢動脈疾患のカテーテル治療です。 閉塞性動脈硬化症は、足の血管の動脈硬化により、血管が狭くなったり(狭窄)、詰まったり(閉塞)する病気です。足への血流が悪くなることで、足に栄養や酸素を十分に送ることができなくなるため、様々な障害が現れます。 末梢動脈疾患のカテーテル治療は、血管の狭い部分もしくは詰まっている部分にワイヤーを通して、風船やステント(金属チューブ)等を使用して元々の動脈を広げる手術で、造影剤を使用して血管を造影しながら治療を行います。 局所麻酔による穿刺のみで、体に切開を入れないため、体への負担が小さいというメリットがあります。

3位は完全房室ブロックや洞不全症候群といった徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術となっております。 当院は24時間循環器内科専門医が対応できる体制を整えており、急性心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の症例が多くなっています。 「急性心筋梗塞」に対して行われる心臓カテーテル治療後は、心臓リハビリテーションを実施し、患者さん一人一人の状況に応じて、運動を含めた生活習慣の見直しと改善を図り、病気に対する正しい知識を身につけていただいております。

※虚血性心疾患、心臓カテーテル治療についての説明は、上記の「診断群分類別患者数等」の循環器内科をご参照ください。

外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 194 0.0 1.0 0.0 65.2
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 67 1.4 4.6 3.0 65.3
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 48 1.8 12.3 10.4 73.7
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 45 1.0 2.3 0.0 66.1
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 33 4.0 10.6 6.1 70.2


最も多い症例は「内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術」で、切除した大きさが2cm未満のものです。大腸ポリープや早期大腸癌を内視鏡的に切除する術式で、一泊二日の入院となります。

2位は「腹腔鏡下胆嚢摘出術」で胆のう結石症や胆のう炎などに対して全身麻酔で行うもので、入院期間は約6日となります。

3位は、主に膵がんや胆管がんなどにより、胆管や膵管が狭くなり、胆汁や膵液の流れが悪くなっているときに、ステントという管を入れて流れを良くする治療です。

4位は鼠径ヘルニアに対して行う手術で「腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術」になります。入院期間は約4日となります。

5位の「胸水・腹水濾過濃縮再静注法」とは、がんや肝硬変などによってたまった腹水(または胸水)を濾過濃縮して有用なタンパク成分を回収する治療法です。 たまった腹水(または胸水)をバッグに取り出し、その後、濾過器を用いて細菌や癌細胞等を除去した後、濃縮器で除水を行い、アルブミン等の有用な物質を濃縮して再び体内に戻す治療法です。

この治療法では、お腹の圧迫感や苦痛の軽減が期待されます。上位には上がっていませんが、地域がん診療連携拠点病院として消化器系のがん、肺・乳・甲状腺がんなどの手術も施行しております。



整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 150 1.8 16.4 72.7 80.4
K0821 人工関節置換術(膝) 63 1.1 23.4 23.8 73.4
K0462 骨折観血的手術(前腕) 46 3.0 11.3 39.1 64.9
K0811 人工骨頭挿入術(股) 42 3.1 18.5 88.1 84.0
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) 40 3.9 14.2 35.0 67.8

最も多いのは大腿骨頚部骨折に対して行われる、骨接合術(骨をつなぐ手術)です。 大腿骨頚部骨折は日常生活や予後に影響を及ぼすことが多く、全身状態に問題がなければできる限り早期に手術を行い、術後は早期のリハビリ開始が必要となります。当院は大腿骨骨折の患者さんの9割以上は手術を行い、早期のリハビリを開始しております。しかし、大腿骨頚部骨折の治療は一つの病院のみで手術からリハビリまで行うと高齢者の方では2か月程度の入院となることが多く、急性期病院では入院ベッドが埋まり多くの患者さんへ手術ができなくなります。 このため、急性期病院では手術治療を中心に行い、回復期病院ではリハビリを行うという各々の専門性を生かした治療がされるようになっています。 当院では約20日程入院治療をしていただき、各患者さんの状態によりリハビリ専門の病院に転院していただいているため、転院率は約80%と高くなっております。 2位は、変形性膝関節症で、変形した膝の関節を人工の関節に置き換える手術です。 こちらの疾患については、手術後は自宅で生活できるように当院の方でリハビリを行い、退院後は外来通院となります。 4位は、大腿骨頚部骨折に対して行われる、人工骨頭置換術(折れている骨(骨頭)を取りのぞいて人工物でできた骨頭に置き換える手術)です。 転院率は1位と同じ病気のため約84%と高くなっております。 ※1位と2位の手術のように、大腿骨頚部骨折には、骨接合術と人工骨頭置換術があります。 骨折の型、患者さんの年齢や全身の状態を考えて、手術の方法を選びます。 3位は橈骨・尺骨(前腕)・5位は鎖骨の骨折に対して行われる、骨接合術(骨をつなぐ手術)です。 術後は約10~14日で退院となります。


泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 57 1.3 5.2 1.8 75.9
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 49 0.9 6.6 14.3 63.2
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 31 1.6 6.7 6.5 71.8
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 10 1.2 4.7 0.0 68.5
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) - - - - -


1・2・3位の手術治療についての説明は、上記の「診断群分類別患者数等」の泌尿器科を下記の順位をご参照ください。

1位は、「3位」をご参照ください。

2位は、「4位」をご参照ください。

3位は、「2位」をご参照ください。4位の「膀胱結石摘出術(経尿道的手術)」は、尿道口から内視鏡を挿入して、膀胱内に存在する結石を破砕する手術です。下半身または全身麻酔をかけ、尿道口から膀胱へ内視鏡を挿入し、膀胱内を観察して結石を確認したら、結石にレーザーを照射するなどして破砕します。その後、壊れた結石を回収し、尿道にカテーテルを留置します。

5位の「経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用)」は、ループ状の電気メスを装着した内視鏡を尿道内に挿入し、患部をテレビモニターで見ながら、肥大した前立腺組織(腺腫)を尿道粘膜とともに切り取る手術です。下半身または全身麻酔で行います。



産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 53 3.7 7.7 0.0 32.0
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 34 2.4 8.2 2.9 32.6
K877 子宮全摘術 23 2.3 8.0 0.0 49.2
K867 子宮頸部(腟部)切除術 13 1.0 1.0 0.0 36.4
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) - - - - -


最も多い手術は、予定された「帝王切開術」で、2位は緊急に行われる「帝王切開術」です。

3位「子宮全摘術」で子宮筋腫や子宮内膜症、また子宮体がん子宮頸がんなどに対して行われます。

4位は「子宮頸部(腟部)切除術」で円錐切除術ともいいます。通常、子宮頚部の前がん病変ないしは頸がん初期病変に対し行われる手術です。下半身に麻酔をかけ、お腹を切ることなく、子宮頸部のみを円錐状に切除します。子宮の大部分が温存され、手術後に妊娠することも可能です。

5位は「流産手術」です。妊娠初期に流産した際、子宮から組織を取り出す手術です。

当院では、MVA(手動真空吸引)法による手術を行っております。



脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 53 1.0 5.0 39.6 82.8
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 15 0.9 21.5 40.0 64.1
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) 14 1.2 17.8 85.7 61.9
- - - - - - -
- - - - - - -


最も多いのは、「外傷性慢性硬膜下血腫」に対して行う手術となっております。慢性硬膜下血腫とは、頭部外傷後慢性期(3週間~数カ月以内)に頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫して様々な症状がみられます。その血腫を取るため局所麻酔下で手術を行います。慢性の血腫はさらさらした液状のため、大きく頭蓋骨を開けなくても小さな孔(穴)から取り除けるので、穿頭血腫除去術あるいは穿頭血腫ドレナージ術が行われ患者さんの負担もほとんどありません。当院は平均6日間の入院となります。 2位は、「くも膜下出血」に対して行われる、開頭による脳動脈瘤クリッピング術です。 くも膜下出血は脳動脈瘤と言われる血管のふくらみがある日突然破裂することによって起こります。原因としてはこの脳動脈瘤破裂が殆ど(80〜90%)です。当院では開頭による動脈瘤クリッピング術を第一選択として行っています。クリッピング術は開頭により、出血を取り除きながら脳の自然のすき間をはがして動脈瘤を出し、金属製(チタン製のものが主流です)のクリップで閉鎖する方法です。 当院は搬入後の状態に応じ、緊急で血管造影検査、手術をスムーズに施行できる体制を整えています。

3位は、「脳出血」に対して行う手術となっております。血腫の量や状態によっては手術を行うことがあり、手術により脳幹への血腫による圧迫解除、機能予後の改善(後遺症の軽減)が期待されます。

開頭術により、脳の中の血腫を除去し、活動的な出血が認められれば止血を行います。状況によって頭の骨を外した状態で集中治療室に戻ることもあります。



眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 100 0.8 1.0 0.0 73.5
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -
- - - - - - -

最も多い手術は白内障に対して行われる「水晶体再建術」で局所麻酔で行います。 この手術は、黒目(角膜)と白目(強膜)の間に2~3mmの切開を入れて行います。 水晶体は袋にくるまれているため、 その袋(前嚢)に丸く窓を開けていきます。そして袋を傷つけないようにして水晶体の中身(水晶体核)を超音波で砕きながら吸引していきます。その後、残した袋の中に水晶体の代わりとなるレンズ(眼内レンズ)をいれます。


血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均
年齢
患者用
パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 26 13.1 24.6 3.9 74.7
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その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード




DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - 0.02
異なる 29 0.5
180010 敗血症 同一 10 0.2
異なる - 0.1
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 26 0.4
異なる - -


この疾患は敗血症、播種性血管内凝固、真菌感染症、手術・術後の合併症について入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して症例数と発生率を示したものです。

●播種性血管内凝固症候群は本来出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が、様々な重症の基礎疾患のために全身の血管内で無秩序に起こる症候群のことです。基礎疾患で入院治療中に病状が悪化して発症する場合が多くみられるため、早期診断と早期治療が求められます。

●敗血症とは、肺炎や腎盂腎炎など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。背景として悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、肝・腎疾患、膠原病といった基礎疾患がある場合、あるいは未熟児、高齢者、手術後といった状態である場合が多いとされています。

●真菌症とは、カビの一種です。一般に、免疫機能が正常であれば、真菌感染症が体の奥の器官まで広がることはありません。

●手術・処置等の合併症とは、手術や検査などの後、それらがもとになって起こることがある病気です。手術や検査の際のミスで起きた疾患とは別のものとなります。


更新履歴
2021/9/20




 
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