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平成28年度 JCHO人吉医療センター 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 427 101 179 279 300 513 1145 1319 1509 376


平成28年度に当院を退院した患者さんの年齢を10歳刻みで集計したもので、年齢構成を把握することができます。

60歳以上の患者さんが7割を占めています。

また、小児科の入院施設が近隣にないこと、県境(鹿児島・宮崎)からの小児科患者さんも来院されることにより10歳未満の患者さんも多くなっております。


診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード


内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし
定義副傷病なし
51 13.0 12.43 25.5 73.5
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 処置2なし
定義副傷病なし
28 21.6 21.25 67.9 77.4
080011xx99xxxx 急性膿皮症 手術なし 18 14.1 11.97 22.2 78.6
100380xxxxxxxx 体液量減少症 17 8.1 9.33 35.3 77.2
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし
処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし
14 11.1 9.08 35.7 68.6


内科(総合診療科)では複数の症状や、特定の診療科がない場合等に診療を行う診療科です。

その中で最も多い疾患は、尿路感染症と急性腎盂腎炎です。尿路とは、尿が作られて排出されるまでにたどる、腎臓、尿管、膀胱、尿道のことをいいます。

この尿の通り道に細菌が感染し、炎症が起こるものを「尿路感染症」といいます。

尿路感染症の多くは、尿道口から侵入した細菌が尿路をさかのぼって感染、炎症を起こす「上行性感染」によるものです。2番目は、誤嚥性肺炎となっております。誤嚥(ごえん)とは、口の中や胃の中のものが誤って気管に入ることです。その気管に入ってしまった異物に含まれる細菌が原因で肺炎になることがあります。高齢者の方に多い疾患です。

高齢の方は異物を排除する力が低くなっているため、異物が気管に入ったままになりやすく、さらに抵抗力や免疫力が下がっていることなどもあり、誤嚥性肺炎になりやすいといわれています。また、脳梗塞などの脳血管障害がある場合も誤嚥が起こりやすくなります。

3番目は急性膿皮症です。急性膿皮症とは化膿性の皮膚の病変で、一般にブドウ球菌や連鎖球菌の感染によって起こります。主な疾患名は「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」という病名で、「蜂巣炎(ほうそうえん)」とも呼ばれます。

蜂窩織炎にかかると、皮膚が赤く腫れて熱をおび、触ると痛みを伴います。その他、発熱、悪寒、戦慄(ふるえ)、関節痛、倦怠感などの全身症状が出ることもあります。一般的な治療は抗菌薬による薬物療法です。

4番目の体液量減少症とは「脱水症」のことです。脱水症は、体液量(体内の総水分量)が不足した状態となるため、重度の場合や全身状態が悪く経口摂取ができない場合など急速な治療が必要な場合には輸液を行います。

5番目は腸閉塞(イレウス)です。腸閉塞とは膨満感があり、強い痛みや吐き気、嘔吐などの症状を伴う病気のことです。

ここに掲載されている腸閉塞の治療法は、手術を行わない保存療法で点滴による栄養補給を行いながら絶飲食で腸閉塞の回復を待ちます。





呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし
処置2_4あり 定義副傷病なし
17 12.6 12.35 0 66.9
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし
処置2_8あり
14 16.4 12.01 0 65.0
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 処置2なし 13 22.6 19.92 38.5 77.0
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 処置1なし
処置2なし 定義副傷病なし
12 10.9 14.83 8.3 74.6
0400800499x01x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上)
手術なし 処置2なし 定義副傷病あり
10 21.3 21.80 40.0 88.6


1~2番は、肺がんの抗がん剤治療です。包括支払制度(DPC)では、抗がん剤の種類により点数が6種類に分かれています。

このうち、2番目はペメトレキセドという薬剤で、がん細胞の活動(代謝)を妨げる『代謝拮抗剤』と呼ばれる抗がん剤の1つです。

がん化学療法に十分な知識・経験を持つ医師のもとで治療が行われます。3番目は間質性肺炎となっております。間質性肺炎とは普通の肺炎と違い、肺の中でも「間質」という肺胞と肺胞の間にある組織に炎症がおきる病気の総称です。

4番目は肺がんの保存的治療となっております。

5番目は肺炎です。高齢の患者さんは重傷となる傾向があり入院が長引く場合もります。そのため約4割は当院での治療後、転院していただいております。

※肺炎データに関しては「成人市中肺炎の重症度別患者数等」もご参照ください。





消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石,胆管炎 限局性腹腔
膿瘍手術等 処置2なし 定義副傷病なし
52 8.6 11.06 13.5 74.9
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患
手術なし
18 10.4 7.89 22.2 76.9
060140xx97x00x 胃十二指腸潰瘍,胃憩室症,幽門狭窄
(穿孔を伴わないもの) その他の手術あり
処置2なし 定義副傷病なし
16 10.1 10.93 12.5 78.3
060350xx99x00x 急性膵炎 手術なし 処置2なし
定義副傷病なし
16 8.3 11.84 6.3 55.7
060300xx97100x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む)
その他の手術あり 処置1あり 処置2なし
定義副傷病なし
14 19.9 14.28 21.4 63.3


消化器科では、胆管炎が最も多くなっております。その中でも総胆管結石を有する方が多く、内視鏡的乳頭切開術(EST)という手術を施行し結石を除去します。胆嚢炎・胆管炎などで、ドレナージ術を施行し、炎症改善後に 治療(EST・採石)するニ期的な方法を標準とする施設もありますが、当院では可能な限り一期的に処置を行う方針としております。

2番目は結腸憩室炎です。大腸憩室炎とは大腸の粘膜に出来るくぼんだ袋状の嚢である憩室が、感染したり炎症を起こす疾患です。発熱があるときは抗生物質の点滴を行います。症状に応じて絶食にすることもあります。

3番目は、出血性の胃十二指腸潰瘍に対しに内視鏡的に止血術をおこなったものです。

4番目は急性膵炎の治療です。

5番目は肝硬変による胃・食道静脈瘤に対し出血防止や止血のために内視鏡的に静脈瘤を結紮する手術を行ったものです。

※当科で最も多い症例は、大腸ポリープの内視鏡的切除術ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。





循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症,慢性虚血性心疾患 手術なし
処置等1_1あり 処置2なし
定義副傷病なし
243 2.8 3.06 0.8 69.4
050050xx02000x 狭心症,慢性虚血性心疾患
経皮的冠動脈形成術等 処置等1_なし,
1,2あり 処置2なし 定義副傷病なし
235 5.3 4.71 4.3 73.2
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 処置等1_なし,
1,3あり 処置2なし 定義副傷病なし
57 8.5 11.38 3.5 79.2
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む),
再発性心筋梗塞 その他の手術あり
処置等1_なし,1あり 処置2なし
定義副傷病なし
55 11.8 13.02 7.3 71.0
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患 動脈塞栓除去術
その他のもの(観血的なもの)等 処置等
1_なし,1あり 処置2なし
定義副傷病なし
52 5.5 5.85 5.8 76.3


最も多いのは虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査となっております。

虚血性心疾患とは、「心筋梗塞」や「狭心症」の総称のことで、「虚血」とは「血がない状態」を意味します。つまり心臓に十分血がいきわたっていない状態が「虚血性心疾患」です。心臓の筋肉(心筋)に血液を送り酸素と栄養素を供給する冠動脈が、動脈硬化等で狭くなったり、血管がけいれんを起こしたりすることで、血液が十分に心筋にいきわたらなくなったとき、心臓は酸欠(虚血)状態となり、胸痛等の症状としてあらわれます。

心臓カテーテル検査とは、手足の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を心臓の血管の入り口まで送り込み、カテーテルの先端より造影剤を注入して、心臓を栄養としている血管(冠状動脈)の細くなったり、詰まったりしている部分を写し出す方法です。現在、虚血性心疾患の診断を確実に正確に行う為には、欠かせない検査となっております。2番目と4番目は虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療となっております。 心臓カテーテル治療は、これらの虚血病変に対して心血管カテーテルを用いて拡張を行う治療です。当院は患者さんに負担のない心血管カテーテル検査を得意としております。

3番目は完全房室ブロックや洞不全症候群といった徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術と、ペースメーカー移植術後の電池消耗による電池交換となっております。

5番目は、閉塞性動脈硬化症に対する末梢動脈疾患のカテーテル治療です。





代謝内分泌内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100071xx99x000 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを
除く)(末梢循環不全あり) 手術なし
処置2なし 定義副傷病なし 85歳未満
15 12.2 12.20 0.0 57.4
100071xx99x100 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを
除く)(末梢循環不全あり) 手術なし
処置2_1あり 定義副傷病なし
85歳未満
14 13.7 14.91 0.0 58.2
100071xx99x110 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを
除く)(末梢循環不全あり) 手術なし
処置2_1あり 定義副傷病あり
85歳未満
11 14.9 16.40 0.0 68.7
100071xx99x010 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを
除く)(末梢循環不全あり) 手術なし
処置2なし 定義副傷病あり 85歳未満
- - 12.94 - -
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし
定義副傷病なし
- - 12.43 - -


1~4番まで2型糖尿病となっております。血糖コントロール不良となった患者さんの教育入院としてインスリン注射の導入、糖尿病の合併症チェック、栄養指導や生活指導を行っております。

包括支払制度(DPC)では、糖尿病の点数は年齢やインスリンの注射の有無、併存疾患で点数が細かく分かれています。5番目は、尿路感染症と急性腎盂腎炎です。尿路とは、尿が作られて排出されるまでにたどる、腎臓、尿管、膀胱、尿道のことをいいます。

この尿の通り道に細菌が感染し、炎症が起こるものを「尿路感染症」といいます。

尿路感染症の多くは、尿道口から侵入した細菌が尿路をさかのぼって感染、炎症を起こす「上行性感染」によるものです。





血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし
処置2_4あり 定義副傷病なし
104 11.9 16.83 2.9 76.2
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり
処置2_4あり 定義副傷病なし
21 33.7 34.90 0.0 74.6
130030xx99x50x 非ホジキンリンパ腫 手術なし
処置2_5あり 定義副傷病なし
14 14.1 14.53 0.0 68.9
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり
処置2_2あり
13 53.7 41.96 0.0 67.5
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり
処置2_3あり
13 78.3 36.08 7.7 70.5


最も多いのは非ホジキンリンパ腫に対する抗がん剤(※リツキサン)となっております。

悪性リンパ腫の中には、ホジキンリンパ腫(ホジキン病)と非ホジキンリンパ腫があります。日本人の悪性リンパ腫では、ホジキンリンパ腫は約10%と少なく、大半が非ホジキンリンパ腫です。

※リツキサン:リツキシマブはBリンパ球ががん化して起こるB細胞性非ホジキンリンパ腫に高い効果を持つ抗体製剤です。

2番目は1番目と同疾患で「手術あり」となっております。この手術については下欄「診療科別主要手術別患者数等」の血液内科の「K6113」をご参照ください。

包括支払制度(DPC)では、抗がん剤の種類により点数が分かれているため、5番目も

非ホジキンリンパ腫に対する抗がん剤治療となっております。

4番目は急性白血病の化学療法となっております。





小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎,急性細気管支炎,
下気道感染症(その他) 定義副傷病なし
54 5.4 6.02 1.9 1.7
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 処置2なし 50 3.9 5.50 2.0 2.9
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満)
手術なし 処置2なし 定義副傷病なし
49 6.0 5.79 0.0 3.8
030270xxxxxxxx 上気道炎 39 4.4 4.83 2.6 1.4
040100xxxxx00x 喘息 処置2なし 定義副傷病なし 37 5.8 6.42 2.7 3.5


最も多いのは急性気管支炎で、2番目はウイルス性腸炎となっております。

その他、肺炎や上気道炎(感冒)、喘息と全体的に呼吸器疾患が多く,平均年齢は1~3才となっております。人吉・球磨・えびの・大口と県境を含めた小児医療の中核病院として、かかりつけ医の先生方と連携をとりながら、診療を行っております。





外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050180xx97xxxx 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 51 3.1 3.34 0.0 67.6
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)
腹腔鏡下胆嚢摘出術等
35 6.3 6.82 2.9 65.3
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 処置2なし 33 11.9 12.73 3.0 70.9
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし
処置1なし 処置2なし 定義副傷病なし
31 8.7 9.08 3.2 66.6
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む)の悪性腫瘍
結腸切除術 全切除,亜全切除又は悪性
腫瘍手術等 処置1なし 処置2なし
定義副傷病なし
28 11.6 15.92 3.6 70.3


最も多いのは下肢静脈瘤に対して行う「大伏在静脈抜去術」の手術です。入院期間は二泊三日となります。

2番目は胆のう結石症や胆のう炎などに対して行われる「腹腔鏡下胆嚢摘出術」です。

3番目は肺がんに対して行われる「胸腔鏡下手術」と「開胸手術」です。

当院は、99%は「胸腔鏡下手術」を行います。

4番目は腸閉塞に対する保存的治療です。

5番目は大腸がんに対して行われる「腹腔鏡下手術」と「開腹手術」です。

※腹腔鏡手術とは「腹腔鏡」というテレビカメラでお腹の中を見ながら行う手術のことです。従来の「おなかを切る手術」は開腹術と呼びますが、腹腔鏡手術は開腹術と比べて非常に小さな創で済むために患者さんの術後の痛みが少ないことと、それにより回復が早いことが一番の長所です。

上位には上がっていませんが、地域がん診療連携拠点病院として消化器系のがん、乳がん、甲状腺がんなども施行しております。





整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術
肩,股等
161 24.4 27.63 87.6 84.6
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む)
人工関節再置換術等
61 24.5 26.26 6.6 77.2
160690xx99xx0x 胸椎,腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷
を含む) 手術なし 定義副傷病なし
36 13.0 20.57 97.2 79.9
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 定義副傷病なし 17 5.7 5.49 0.0 45.3
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死,股関節症(変形性を含む)
人工関節再置換術等
16 26.5 24.42 0.0 66.0


最も多いのが大腿骨頚部骨折です。 大腿骨頚部骨折は日常生活や予後に影響を及ぼすことが多く、全身状態に問題がなければできる限り早期に手術を行い、術後は早期のリハビリ開始が必要となります。当院は大腿骨骨折の患者さんの9割は手術を行い、早期のリハビリを開始しております。しかし、大腿骨頚部骨折の治療は一つの病院のみで手術からリハビリまで行うと高齢者の方では2か月程度の入院となることが多く、急性期病院では入院ベッドが埋まり多くの患者さんへ手術ができなくなります。

このため、急性期病院では手術治療を中心に行い、回復期病院ではリハビリを行うという各々の専門性を生かした治療がされるようになっています。

当院では約1か月入院治療をしていただき、各患者さんの状態によりリハビリ専門の病院に転院していただいているため、転院率は約80%と高くなっております。

2番目に変形性膝関節症、5番目に変形性股関節症となっております。こちらも高齢者の方に多い疾患で、人工関節による手術を行い早期のリハビリを開始しております。こちらの疾患については長期入院とならないため、手術後は自宅で生活できるように当院の方でリハビリを行い、退院後は外来通院となります。

3番目は腰椎圧迫骨折です。この疾患も大腿骨頚部骨折同様、転院率が高くなっております。

4番目は前腕骨折で、骨をつなぐ手術となっております。





産婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 39 10.7 10.05 0.0 44.1
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常
子宮全摘術等
34 12.4 9.88 2.9 33.1
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 30 6.8 6.05 0.0 31.3
12002xxx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 子宮悪性
腫瘍手術等 処置2なし
26 13.3 13.29 0.0 54.6
120070xx01xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術
(腟式を含む) 開腹によるもの等
26 10.8 10.36 3.8 51.9


最も多い疾患は子宮筋腫や子宮内膜症などに対して行われる「子宮全摘術」です。

2番目は帝王切開術での出産、3番目は妊娠中の糖尿病治療での入院となっております。

4番目は子宮頚がんや子宮体がんに対して行われる「子宮全摘術」です。

5番目は卵巣腫瘍等に対して行われる「子宮附属器腫瘍摘出術」です。子宮附属器とは卵管と卵巣のことを言います。当院は地域の拠点病院としての役割を考え、地域の開業医の先生方で対応が困難な婦人科腫瘍や、ハイリスクの妊娠・分娩を対象とした周産期医療を中心として、産婦人科全般の診療に取り組んでおります。





脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内,かつ,
JCS10未満) 手術なし 処置1なし
処置2_4あり 定義副傷病なし 発症前
Rankin Scale 0,1又は2
61 10.9 16.54 44.3 69.4
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり
処置2なし 定義副傷病なし
49 6.2 9.87 32.7 78.9
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫
以外)(JCS10未満) 手術なし
処置2なし 定義副傷病なし
38 10.6 19.35 65.8 70.6
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内,かつ,
JCS10未満) 手術なし 処置1なし
処置2_2あり 定義副傷病なし 発症前
Rankin Scale 0,1又は2
38 10.6 16.73 57.9 77.1
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 処置2なし
定義副傷病なし
31 8.7 7.52 45.2 72.5


最も多い疾患は意識障害のない「脳梗塞」で、エダラボンという薬剤による脳保護療法を行うものとなっております。

脳梗塞になると、障害された脳細胞や血管から、フリーラジカル(活性酸素)が発生します。脳梗塞の脳内では、このフリーラジカルがさらに脳細胞を破壊し、別の血栓を作るとされています。それを予防するためエダラボンという薬剤で脳保護療法を行います。2番目は、「外傷性慢性硬膜下血腫」に対して手術を行うものとなっております。慢性硬膜下血腫とは、頭部外傷後慢性期(3週間~数カ月以内)に頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫して様々な症状がみられます。その血腫を取るため局所麻酔下で手術を行います。慢性の血腫はさらさらした液状のため、大きく頭蓋骨を開けなくても小さな孔(穴)から取り除けるので、穿頭血腫除去術あるいは穿頭血腫ドレナージ術が行われ患者さんの負担もほとんどありません。当院は平均6日間の入院となります。

3番目は、意識障害のない「脳出血」となります。

4番目は1番目と同様の意識障害のない「脳梗塞」で、エダラボンという薬剤を使用せず治療します。腎機能が悪い方はエダラボンという薬剤は禁忌となっているため、同じ疾患でも治療法が分かれております。

当院の「脳梗塞」と「脳出血」の平均在院日数は全国平均と比較し短く、転院率も高めとなっておりますが、当院は急性期治療を中心に行い、急性期治療が終了しましたら、各患者さんの状態によりリハビリ専門の病院に転院していただいているため、転院率が高くなっております。

5番目は転倒や交通事故等による頭部の外傷で、外傷性のくも膜下出血、脳挫傷、頭部打撲等の保存的治療となります。





眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり 16 4.1 3.40 0.0 71.0
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 手術あり 処置2なし - - 3.44 - -
020280xx97xxxx 角膜の障害 手術あり - - 11.07 - -
020280xx99xxxx 角膜の障害 手術なし - - 14.89 - -
02006xxx97xxxx 眼の良性腫瘍 手術あり - - 3.45 - -


最も多い疾患は「結膜の障害」で、この疾患は当院では「翼状片」となっております。

翼状片とは、白目の表面を覆っている半透明の膜である結膜が、目頭(めがしら)の方から黒目に三角形状に入り込んでくる病気です。

この入り込んできた結膜組織の大きさが、角膜の端から3㎜程度(角膜中心までのおよそ半分)になると、入り込んだ結膜組織とその根元の結膜自体を切除する手術を行います。局所麻酔下で約40分で終わります。片目の手術なら4日、両眼では6日の入院となります。2番目は「眼瞼下垂」の手術です。片目の手術なら4日、両眼では6日の入院となります。

3番目の「角膜の障害」とは当院では「角膜潰瘍」の症例となり、その疾患に対し角膜潰瘍掻把術という手術を行うものです。

4番目も3番目と同様の疾患で手術を行わない保存的治療となっております。

5番目は結膜や角膜等の良性腫瘍の切除術です。

※当科で最も多い症例は、白内障ですがDPC対象症例ではない(短期滞在手術等基本料3に該当)ため、上記の表には含まれません。





耳鼻科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030428xxxxxxxx 突発性難聴 10 19.6 9.37 0.0 62.5
03001xxx97x00x 頭頸部悪性腫瘍 その他の手術あり
処置2なし 定義副傷病なし
- - 10.28 - -
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍
手術あり
- - 7.75 - -
030390xx99xxxx 顔面神経障害 手術なし - - 9.60 - -
030230xxxxxxxx 扁桃,アデノイドの慢性疾患 - - 8.12 - -


最も多い症例の突発性難聴は、副腎皮質ホルモンの投与を中心に血管拡張剤などの点滴と、高気圧酸素療法などを組み合わせて治療を行います。

点滴治療は10日間行いますが、当院は高気圧酸素治療室を有しており、遠方からの紹介患者さんが多く、毎日の通院が困難にて入院のまま継続していただいているため、平均在院日数は全国より長くなっております。

2番目は当院では主に舌、咽頭、喉頭の部位のがんが疑われる腫瘍の摘出術となります。

3番目は当院では主に咽頭、喉頭、大唾液腺の良性の腫瘍の摘出術となります。

4番目は顔面神経麻痺、5番目は慢性扁桃炎に対する扁桃摘出術となります。




初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード





初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 29 - - - - - 1 7
大腸癌 24 19 23 14 - - 2 7
乳癌 22 - - - 0 0 1 7
肺癌 33 - 17 47 - - 1 7
肝癌 - - - - - 30 2 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約


現在、日本で最も罹患率の高い5つのがん(肺・胃・肝・大腸・乳)の病期分類(ステージ)と再発の症例数を集計したものです。

※病期(ステージ)とはがんの進行を表しています。肺がんが最も多く、次いで大腸がん・胃がん、乳がん、肝がんとなっています。

ステージ別で見てみますと、胃がんはステージⅠが最多となっており早期の患者さんが多いことがわかります。

手術では内視鏡的な切除と腹腔鏡下での手術を行っております。

進行したがん(ステージ4)では肺がんが最多となっており、再発症例では肝がんが最多となっております。

5大がんに次いで、血液のがんや婦人科のがんも上位を占めております。

当院は、「地域がん診療連携拠点病院」として、幅広いがんを積極的に診療しており、手術だけでなく、抗がん剤治療や放射線治療、温熱療法も行っています。PET-CTも導入しており、がんの再発や転移の診断に大きく役立てています。

また、緩和ケアにも積極的に取り組んでいます。緩和ケア病棟は現在30床が稼働しており、癌に伴う身体的・精神的な苦痛を緩和するための治療および、ケアを提供しており、症状コントロールや在宅緩和ケアの支援も行っております。


成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード





患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 25 10.0 83.9
中等症 87 16.4 84.8
重症 13 17.2 85.8
超重症 - - -
不明 0 0 0


成人(20歳以上)の肺炎患者さんについて重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計したものです。

※市中肺炎とは普段の社会生活の中で罹患した肺炎

※重症度は市中肺炎ガイドラインによる重症度分類システム(A-DROP)による分類スコア0は軽症であり、外来治療となります。

スコア1~2は中等症であり、外来治療か入院治療のどちらかになります。

スコア3は重症であり、入院治療となります。

スコア4~5は超重症であり、入院してICUで治療します。

外来で治療を行うか入院で治療を行うかはA-DROPを用いてこのように判断されています。

肺炎は罹患率が高い上、死亡率も高く、悪性新生物、心疾患についで国内の死亡原因の上位に位置する疾患です。

当院の肺炎治療は呼吸器専門の医師を始め、他の診療科の医師とも連携し診療を行っております。

通常軽症の場合は外来での治療が基本となりますが、高齢者の方など外来治療が困難な方は入院治療を行っております。

当院では、軽症から重症まで幅広い患者さんの診療を行っており、また、重症度が上がるにつれて、年齢も上がっている事が分かります。また、当院には医師・看護師・リハビリスタッフ・管理栄養士や事務職がチームとして活動している「肺炎・嚥下サポートチーム」があり、更にNST(栄養サポート)チームや呼吸ケアチームも介入し、肺炎患者さんを様々な側面からサポートしています。


脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード







ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 - - - -
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 -
I63$ 脳梗塞 3日以内 187 11.2 75.7 58.8
その他 - - - -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他 - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> -
I679 脳血管疾患,詳細不明 -


脳梗塞の病型別の患者さんについて、患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を集計したものです。

脳梗塞を発症される方は高齢化に伴い増加傾向にあります。近年、脳血管疾患治療技術の発達により死亡率は低下傾向にありますが、その一方でご家族等の介護を必要とする様々な後遺症が残ることの多い疾患でもあります。

軽症では早期に治療やリハビリテーションを行うことが効果的とされています。

当院では中軽症の場合、約2週間急性期治療(薬物療法、早期リハビリテーション)を行い、各患者さんの状態に応じてリハビリテーションが必要な場合は回復期専門の病院に転院していただいております。※全ての患者さんがリハビリが必要ではなく軽症や意識障害のある患者さんはリハビリを実施しない、もしくは状態が安定してからの開始となることもあります。

※ICD10とは死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈および比較を行うための国際疾病分類。


診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード


循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 215 1.9 3.3 4.2 73.6
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 69 1.9 3.8 14.5 76.8
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 62 0 14.4 17.7 72.4
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 44 1.1 6.8 4.5 80.0
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 43 0.1 8.3 18.6 76.5


1・3・5位とも「虚血性心疾患」に対する心臓カテーテル治療となっております。

2位は、「閉塞性動脈硬化症」に対する末梢動脈疾患のカテーテル治療です。

4位は「徐脈性不整脈」に対するペースメーカー移植術となっております。当院は24時間循環器内科専門医が対応できる体制を整えており、急性心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療の症例が多くなっています。

「急性心筋梗塞」に対して行われる心臓カテーテル治療後は、心臓リハビリテーションを実施し、患者さん一人一人の状況に応じて、運動を含めた生活習慣の見直しと改善を図り、病気に対する正しい知識を身につけていただいております。

※虚血性心疾患、心臓カテーテル治療、ペースメーカー移植術についての説明は、上記の「診断群分類別患者数等」の循環器内科をご参照ください。





消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 196 0.2 1.3 0.0 66.3
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 34 1.3 7.8 11.8 76.4
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 30 0.6 6.9 10.0 68.8
K654 内視鏡的消化管止血術 25 0.6 9.0 20.0 75.6
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道砕石術を伴う) 18 2.7 7.6 22.2 77.7


最も多い手術は、大腸ポリープや早期大腸癌を内視鏡的に切除する術式で、一泊二日の入院となります。

2位は、結石や腫瘍で総胆管が詰まり胆汁の流れが悪くなったとき、内視鏡により胆管にステントという管を留置して、胆汁や膵液の流れを良くする手術です。

3位は、主に総胆管結石に対し行われる手術です。口から十二指腸まで内視鏡(胃カメラ)を入れ、電気メスにより大十二指腸乳頭の乳頭括約筋(乳頭を緩めたり、閉めたりする筋肉)を切開し結石を除去します。

4位は、胃や十二指腸からの出血(吐血、下血など)に対し内視鏡(胃カメラ)を入れて、クリップや薬剤散布(ソフト凝固法、エタノール局注療法、アルゴンプラズマ)などで止血術を行います。

5位は、3位と同じ様に行われる手術ですが、結石が大きい場合は、砕石用バスケットで石を砕いてから排石(または採石)します。





血液内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型
カテーテル設置(頭頸部その他)
34 12.0 31.1 0.0 73.0
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満) - - - - -
K6262 リンパ節摘出術(長径3cm以上) - - - - -


最も多い手術は、CV ポートというカテーテルを前胸部、上腕部などに埋め込む手術です。

CV ポートとは中心静脈カテーテルの一種で、正式には皮下埋め込み型ポートといわれるものです。

皮膚の下に埋め込んで薬剤を投与するために使用し、主に抗がん剤の治療を継続する患者さんに対して行われます。

抗がん剤の治療では、点滴の回数を重ねると末梢血管の確保が難しくなるうえ、刺激の強い抗がん剤では、静脈炎による疼痛のために継続できない場合があります。

そのため、より安全・確実に抗がん剤治療を行う方法としてCVポートが埋め込まれます。

埋め込みには小手術を必要とします。通常、局所麻酔(部分的な麻酔)で行います。手術時間は状態によって異なりますが、おおよそ30分~1時間程度で終了します。

CVポートは完全に体内に埋め込まれますので、外から見ると少し皮膚が盛り上がる程度で、大きく目立つことはありません。ポートから点滴をしていないときは、埋め込み前とかわらない普段どおりの生活を送ることができます。

2位は、悪性リンパ腫が疑われる場合、身体所見や画像、血液検査等に加え、最終診断のため腫大したリンパ節の生検を行う手術です。

リンパ節生検では、安全でとりやすい部位(頸部、わきの下やそけい部など)にある腫大したリンパ節を局所麻酔を行い手術的に取り出して検査します。

取り出したリンパ節は病理学的に検査し、癌細胞の性質や遺伝子レベルでの検討が加えられます。





外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 62 1.0 5.9 4.8 64.9
K617-2 大伏在静脈抜去術 50 1.0 1.1 0.0 67.6
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 44 1.1 2.1 0.0 67.0
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術
(肺葉切除又は1肺葉を超える)
29 1.3 13.2 3.4 72.0
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)
(選択的動脈化学塞栓術)
28 1.0 5.1 0.0 72.2


最も多い症例は「腹腔鏡下胆嚢摘出術」で胆のう結石症や胆のう炎などに対して全身麻酔で行うもので、入院期間は約7日となります。

2位は「大伏在静脈抜去術」で下肢静脈瘤に対して全身麻酔で行うもので、入院期間は約3日となります。

下肢静脈瘤とは、足(下肢)の静脈が太く浮き出ている状態です。この手術は、大伏在静脈を引き抜き、さらに小さい皮膚切開により静脈瘤を切除するものです。

3位は「腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術」で鼠径ヘルニア(脱腸)に対して全身麻酔で行うもので、入院期間は約4日となります。

4位は肺がんに対して行われる「胸腔鏡下肺葉切除術」です。「胸腔鏡」とは小さな傷から胸腔鏡と手術器具を胸腔に入れて行う手術です。小型の肺腫瘍に対しては7cm の皮膚切開による小開胸で胸腔鏡を補助的に用いながら手術を行います。従来の開胸法に比べて呼吸機能が温存され、痛みも少なく、術後の回復が早いです。

※腹腔鏡手術とは「腹腔鏡」というテレビカメラでお腹の中を見ながら行う手術のことです。従来の「おなかを切る手術」は開腹術と呼びますが、腹腔鏡手術は開腹術と比べて非常に小さな創で済むために患者さんの術後の痛みが少ないことと、それにより回復が早いことが一番の長所です。

5位は肝臓がんに対して行われるカテーテル治療です。肝癌の多くは、肝動脈からの血流によって栄養を受けています。その肝動脈にカテーテルを挿入し詰まらせ、同時に抗がん薬を注入することで、癌細胞を壊死させる治療です。上位には上がっていませんが、地域がん診療連携拠点病院として消化器系の癌、乳癌、甲状腺癌なども施行しております。





整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 107 2.2 21.8 86.0 84.8
K0821 人工関節置換術(膝) 62 1.2 22.2 6.5 77.1
K0811 人工骨頭挿入術(股) 54 3.1 19.6 88.9 82.4
K0462 骨折観血的手術(前腕) 21 1.6 7.6 14.3 63.0
K0821 人工関節置換術(股) 16 1.4 24.1 0.0 66.0


最も多いのは大腿骨頚部骨折に対して行われる、骨接合術(骨をつなぐ手術)です。

大腿骨頚部骨折は日常生活や予後に影響を及ぼすことが多く、全身状態に問題がなければできる限り早期に手術を行い、術後は早期のリハビリ開始が必要となります。当院は大腿骨骨折の患者さんの9割以上は手術を行い、早期のリハビリを開始しております。しかし、大腿骨頚部骨折の治療は一つの病院のみで手術からリハビリまで行うと高齢者の方では2か月程度の入院となることが多く、急性期病院では入院ベッドが埋まり多くの患者さんへ

手術ができなくなります。

このため、急性期病院では手術治療を中心に行い、回復期病院ではリハビリを行うという各々の専門性を生かした治療がされるようになっています。

当院では約1か月入院治療をしていただき、各患者さんの状態によりリハビリ専門の病院に転院していただいているため、転院率は約80%と高くなっております。

2位は、変形性膝関節症で、変形した膝の関節を人工の関節に置き換える手術です。

こちらの疾患については長期入院とならないため、手術後は自宅で生活できるように当院の方でリハビリを行い、退院後は外来通院となります。

3位は、大腿骨頚部骨折に対して行われる、人工骨頭置換術(折れている骨(骨頭)を取りのぞいて人工物でできた骨頭に置き換える手術)です。

4位は、とう骨、尺骨(前腕)の骨折に対して行われる、骨接合術(骨をつなぐ手術)です。

術後は約1週間で退院し、外来通院となります。

5位は、変形性股関節症で変形した股関節を人工の関節に置き換える手術です。内容は2位と同じです。

転院率は1位と同じ病気のためが約9割と高くなっております。※1位と2位の手術のように、大腿骨頚部骨折には、骨接合術と人工骨頭置換術があります。

骨折の型、患者さんの年齢や全身の状態を考えて、手術の方法を選びます。





産婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877 子宮全摘術 71 1.2 8.8 0.0 49.6
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 39 6.0 8.6 0.0 33.1
K867 子宮頸部(腟部)切除術 24 1.0 1.1 0.0 37.0
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 20 11.4 9.0 5.0 33.2
K8881 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(開腹) 17 1.6 8.5 5.9 49.2


最も多い手術は「子宮全摘術」で子宮筋腫や子宮内膜症、また子宮体がん子宮頸がんなどに対しても行われます。

2位は予定された「帝王切開術(選択帝王切開)」で、4位には「帝王切開術(緊急帝王切開)」があがっております。人吉球磨のみならず、県境(宮崎・鹿児島)の患者さんも受入れており、近隣地域の周産期医療を担っております。

3位は「子宮頸部(腟部)切除術」で円錐切除術ともいいます。通常子宮頚部の前癌病変ないしは頸癌初期病変に対し行われる手術です。

5位は卵巣腫瘍等に対して行われる「子宮附属器腫瘍摘出術」です。





脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 46 0.3 4.1 30.4 78.7
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) - - - - -
K1642 頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下) - - - - -
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内) - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) - - - - -


最も多いのは、「外傷性慢性硬膜下血腫」に対して行う手術となっております。慢性硬膜下血腫とは、頭部外傷後慢性期(3週間~数カ月以内)に頭部の頭蓋骨の下にある脳を覆っている硬膜と脳との隙間に血(血腫)が貯まる病気で、血腫が脳を圧迫して様々な症状がみられます。その血腫を取るため局所麻酔下で手術を行います。慢性の血腫はさらさらした液状のため、大きく頭蓋骨を開けなくても小さな孔(穴)から取り除けるので、穿頭血腫除去術あるいは穿頭血腫ドレナージ術が行われ患者さんの負担もほとんどありません。当院は平均4日間の入院となります。

2位は、「くも膜下出血」に対して行われる、開頭による脳動脈瘤クリッピング術です。

くも膜下出血は脳動脈瘤と言われる血管のふくらみがある日突然破裂することによって起こります。原因としてはこの脳動脈瘤破裂が殆ど(80〜90%)です。当院では開頭による動脈瘤クリッピング術を第一選択として行っています。クリッピング術は開頭により、出血を取り除きながら脳の自然のすき間をはがして動脈瘤を出し、金属製(チタン製のものが主流です)のクリップで閉鎖する方法です。

当院は搬入後状態により緊急で血管造影検査、手術をスムーズに施行できる体制を整えています。

3位は急性硬膜下血腫に対して行われる「頭蓋内血腫除去術(開頭)(硬膜下)」です。外傷などにより出血した血液が硬膜の直下で脳と硬膜の間に溜り、短時間のうちにゼリー状にかたまって、脳を圧迫します。これが急性硬膜下血腫です。

4位は脳内出血に対して行われる「頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)」です。脳内出血という病気は脳の実質内に出血を起こした状態で外傷性と非外傷性があります。

5位は「頭蓋内腫瘍摘出術(その他)」で脳腫瘍を取り除く手術になります。





眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他) 207 1.0 2.0 0.0 77.5
K224 翼状片手術(弁の移植を要する) 16 1.0 2.1 0.0 71.0
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) - - - - -
K249 角膜潰瘍掻爬術 - - - - -
K214 霰粒腫摘出術 - - - - -


最も多い手術は白内障に対して行われる「水晶体再建術」で局所麻酔で行います。

黒目(角膜)と白目(強膜)の間に2~3mmの切開を入れて手術を行います。

水晶体は袋にくるまれておりますので、 その袋(前嚢)に丸く窓を開けていきます。そして袋を傷つけないようにして水晶体の中身(水晶体核)を超音波で砕きながら吸引していきます。そして残した袋の中に水晶体の代わりとなるレンズ(眼内レンズ)をいれます。

片目の手術で4日間の入院となります。

2位は翼状片に対して行われる「翼状片手術」です。上欄「診断群分類別患者数等」の眼科をご参照ください。

3位は眼瞼下垂症に対して行われる「眼瞼下垂症手術」で局所麻酔で行います。片目の手術なら4日、両眼では6日の入院となります。

4位は角膜潰瘍に対して行われる「角膜潰瘍掻爬術」です。

5位は霰粒腫に対して行われる「霰粒腫摘出術」です。霰粒腫とはまぶたにできるできものの一種で、いわゆる「ものもらい」と呼ばれるもののひとつです。




その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード




DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 14 0.2
異なる 21 0.3
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 26 0.4
異なる - -


この疾患は敗血症、播種性血管内凝固、真菌感染症、手術・術後の合併症について入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して症例数と発生率を示したものです。

●播種性血管内凝固症候群は本来出血箇所のみで生じるべき血液凝固反応が、様々な重症の基礎疾患のために全身の血管内で無秩序に起こる症候群のことです。基礎疾患で入院治療中に病状が悪化して発症する場合が多くみられるため、早期診断と早期治療が求められます。

●敗血症とは、肺炎や腎盂腎炎など生体のある部分で感染症を起こしている場所から血液中に病原体が入り込み、重篤な全身症状を引き起こす症候群です。背景として悪性腫瘍、血液疾患、糖尿病、肝・腎疾患、膠原病といった基礎疾患がある場合、あるいは未熟児、高齢者、手術後といった状態である場合が多いとされています。

●真菌症とは、カビの一種です。一般に、免疫機能が正常であれば、真菌感染症が体の奥の器官まで広がることはありません。

●手術・処置等の合併症とは、手術や検査などの後,それらがもとになって起こることがある病気です。手術や検査の際のミスで起きた疾患とは別のものとなります。


更新履歴
 

2017/09/25


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