院長挨拶

 今年も人吉の底冷えする真冬を乗り越え、桜が満開の季節となりました。新年度を迎えるにあたり、皆様へご挨拶申し上げます。日頃より当院の運営に温かいご理解とご協力をいただき、心より感謝いたします。当院は、本年度も46名の新入職者を迎え、総職員数573名となりました。新たな戦力を迎え、病院の更なる発展を目指し、職員一同 力を合わせ努力してまいります。

 さて、私事で恐縮ですが、この3月に長男が小学校を卒業しました。この学年は、2020年に小学校へ入学しましたが、入学式は行われたもののコロナ禍の国内一斉休校により5月まで登校はできませんでした。やっと登校できるようになったのも束の間、7月4日に発生した熊本南部豪雨災害のため再度休校。その後も町の様子が激変し、瓦礫の中を俯きながら歩いて登校するなど様々な困難を乗り越えてきた子供達です。しかし、あの小さな1年生が今や親の伸長を越えようかという成長を遂げています。人吉・球磨の街並みも同様に、6年を経て復興を遂げ着実に前進しています。私共、人吉医療センターも立ち止まっている場合ではありません。世界では依然として不安定な情勢が続き、医療材料やエネルギーの供給にも影響が及んでいます。日本国内のすべての医療機関が厳しい運営状況を強いられ、約80%が赤字経営といわれる昨今、今年6月に行われる診療報酬改定に期待している場合ではなく、自分たちで切り開く努力、改革や合理化を推し進めていく覚悟です。

 当院はこれからも成長し、地域の急性期中核病院としての責務を果たすとともに、地域の皆様に安心して質の高い医療を提供できるよう、また地域の先生方の期待を裏切らない医療を行って参りますので、引き続き皆様の温かいご支援とご助言を心よりお願い申し上げます。

2026年 4月吉日     
JCHO人吉医療センター 院長
薬師寺俊剛

院長 薬師寺 俊剛