当院での認知症診断に有用な核医学検査のご紹介

認知症には、血管性認知症や、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など様々な種類があり、症状や治療も異なってきます。当院ではそういった認知症の診断に有用な核医学検査(RI検査)を行っています。

RI検査では、脳の血流低下部位などを画像評価することができ、低下の度合いや低下の場所により、認知症の有無や種類の診断を行うことができます。
RI検査にも様々な種類があり、当院で行っている認知症診断に有用な3つの検査についてご紹介します。

 

脳血流SPECTシンチグラフィ

脳血流SPECTシンチグラフィは、脳の血流量を画像から知ることのできる検査です。
早期の脳血流障害や脳機能を評価でき、これはCT検査やMRI検査などでは評価できないものです。
認知症診断においては、脳の血流の低下部位により認知症の種類が異なる為、認知症の型の識別にも利用されます。
当院では、画像を視覚的に評価するだけではなく、統計学的な手法を用いた解析ソフトである3D-SRTやeZIS(PDRファーマ株式会社製)を用いて画像処理を行っています。
これにより、撮影した画像だけでなく、脳の血流の低下具合を数値で表すことができ、より高度な評価ができます。

 

ドパミントランスポーターシンチグラフィ(ダットスキャン)

ダットスキャンは、脳内の黒質線条体ドパミントランスポーターを画像化する検査です。
ドパミン神経の変性や脱落の程度を評価でき、これはCT検査やMRI検査、脳血流SPECTシンチグラフィでは評価できないものです。
認知症診断においては、レビー小体型認知症などの早期診断や鑑別診断に役立ちます。

 

MIBG心筋シンチグラフィ

MIBG心筋シンチグラフィは、心臓を支配している心臓交感神経の障害とその分布を画像から知ることのできる検査です。
レビー小体型認知症などの場合、心臓交感神経の脱落を画像が反映し、心臓へのRI製剤の取り込みが減少します。
これにより、他の認知症との鑑別に有用な検査となっています。

 

認知症診断のフロー

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https://www.nmp.co.jp/member/datscan/flow/index.htmlより改変

検査まで~検査後の流れ

①  まず、認知症外来のある医院・クリニックで診察を受ける
→ 受診した医院・クリニックから、人吉医療センターへ検査予約がされる

②  予約当日、人吉医療センターで検査を行う

③ 検査結果が①の紹介元に郵送される