対応状況

人吉医療センター地域協議会における意見を踏まえた対応状況

◆60回~63回
開催日 委員からの意見 対応(反映)状況
R6.2.19 医療介護推進事業の会議がコロナウイルス感染症の蔓延に伴い、開催できていなかったが、今後再開する予定となっているため、人吉医療センターにも協力をお願いしたい。 R6/3/25に開催された医療介護連携推進事業会議へ地域医療在宅サポートセンターとして参加、今後の事業計画について話し合いを行った。ACP(意思表示)シートを含めた、熊本メディカルネットワークの地域での活用について提案した。
◆49回~52回
開催日 委員からの意見 対応(反映)状況
H30.12.26 薬剤耐性(AMR)が世界的な健康リスクとされている。医療機関や介護施設、保健所等のステークホルダーを包括したAMR対策が必要となるが、人吉医療センターでの取り組みについて伺いたい。 当院での薬剤耐性(AMR)アクションプランについて説明。 当院では、抗菌薬適正使用に関する体制としてH26年4月よりASTチームを発足し、多職種による治療支援活動を開始。院内での周知を行い、H28年1月よりASTチームが本格稼働している。現在は医師2名、感染制御看護師1名、薬剤師1名、検査技師1名、看護師1名で週1回活動を行い、指定抗生物質投与患者の適正使用評価、耐性菌検出患者への対応、主治医からの相談対応などを行っている。
予約を行っていたが、休診となっている診療科へ誤って患者さんが受診をしてしまった。 急遽、長期間の休診が決まった場合は、紹介元からも患者さんへ連絡を行うが、人吉医療センターからの連絡もおこなっていただきたい。 非常勤の診療科であり、看護師、クラークが固定しておらず、患者さんに対する配慮が足りなかった。外来等でも話し合いを行い、今後同じようなことがないよう注意していく。
H31.2.8 結核接触者検診を受診された患者がいたが、受診した際、検査データが伝わっておらず、再診をしたことがあった。検査結果は必ず担当医へ伝えてもらいたい。 従来呼吸器内科のクラークが取りまとめていたが、担当者の交代等もあり、引き継が上手くできておらず、保健所から出ている検査データを医師が確認できていなかったことが判明した。 対策として受診時に医事課で書類の仕分けしていく。
外来で処方箋と一緒に検査結果を付けて頂いているので、検査結果を見ながら投与量が適正であるかなど確認をできるようになった。しかし、患者さんの中には見せてもらえない方がいるので、病院の方からも検査結果を付けている理由を説明していただきたい。

また、退院時共同カンファレンスを開催する際、外部の薬剤師が参加することで算定が可能である。声をかけて頂ければ可能な限り参加したい。

検査データの添付を行うことで、腎機能などを考慮し処方がされている傾向にある。当院からも薬剤師より検査データの提示の意義について患者さんへ説明を行っていきたい。

退院時共同カンファレンスについては、退院後外来での治療継続が重要で、情報共有が大切であると考えているため、カンファレンス開催日や時間の調整を行い調剤薬局にも是非参加をお願いしたい。また、情報共有という面では、人吉球磨薬剤師会と当院薬局と協働し、情報共有シートを検討・作成を行っていく予定。

人吉医療センターに地域在宅医療サポートセンターの設置を検討頂けないか。 人吉市医師会等と協議し、当院に地域在宅サポートセンターを設置することとなった。
H31.3.18 吉田病院のソーシャルワーカーなども参加しての検討会議を開催されていると聞いている。 今後該当するケースがあった場合には、検討会議に当市の保健師を参加させて頂きたい。 特定妊婦、未熟児に関して行政へ連携をとらせて頂くケースは年々増加しており、当院でも熊本、宮崎、鹿児島の3県のみならず里帰り出産の方においては遠方の行政機関とも連携を行っている。 ケース検討会議については、妊娠中だけではなく、産後育児サポートの必要なケースもあり、小児科も含め、H30年度はケース会議が必要と判断されたケースに関し4回ほど開催している。 また、今年度より「ハイリスク妊産婦連携指導料1」が診療報酬にも新設され、吉田病院の中にも母子サポート体制を整備いただき、精神科受診歴のある妊産婦へのサポートがより充実するのではないかと考えている。 特定妊産婦、未熟児も増加傾向にあるため、きめ細やかなサポートを効率よく提供するため、急ぐケースは電話連絡、それ以外は詳細な情報を書面(連絡票)でやり取りを行い、必要時にケース検討会議を開催していきたいと考えている。
小児発達外来は今後も是非継続して頂きたい。 小児発達外来について3/12に最終打ち合わせが行われ、今後も小児発達外来は継続を行っていく予定である。診療日は第2火曜日。 発達相談外来事業担当が熊本大学病院から、市町村が持ち回りで小児発達外来に関わる事務を担当し、来年度は錦町が担当となる。
熊本メディカルネットワークを推進してほしい。 当院でも熊本メディカルネットワークの普及を行っていきたいと考えている。熊本医療センター(NHO)電カルへメディカルネットワークを接続していると聞いているが、JCHOのセキュリティーはとても厳しくなっており、現在も電子カルへ直接繋ぐことが出来ていない状況である。普及には電子カルテへ繋げることは必要であると考えている。 医師会などとも協力し、普及に向けて努力していきたい。
◆45回~48回
開催日 構成員からの意見 対応(反映)状況
H29.6.7 人吉副医師会長 【臨床研修医の研修について】 ・人吉医療センターの臨床研修医を(地域に根付いた医師確保のためにも地域研修の一環として)地域の医療機関で研修させてはどうか。 _ ・長期の研修であれば厚生労働省の施設認定が必要。現在4施設が認定済み。研修医にもヒアリングを行いながら検討していく。認定を受けていただく事で研修医の研修も可能となるため、希望があればご相談ください。また、今年度は離島研修で沖永良部島の研修も行っている。
H29.10.27 人吉市医師会 【救急隊の対応について】 ・転院搬送の際、救急車に収容してから出発するまでに時間がかかっている。救急隊のバイタルチェックなどのマニュアルがあるかと思うが、バイタルチェックは搬送元でも行っているため、速やかに出発してほしい。人吉医師会でも機会があれば話したいと思うが、人吉医療センターでも救急隊との話し合いの機会があれば出してほしい。 _ ・救急隊に確認:病院によっては搬送時にバイタル情報をもらえないこともある。また人吉医療センターの救急医師からもバイタルを必ず聞かれるため、全例車内収容時にバイタルチェックを行っている。消防署からの回答では「今後は、救急隊の中で協議していく」とのことだった。 →人吉下球磨消防組合内で協議、「転院搬送依頼書」内にバイタル記入欄を設け、記入があれば原則そのままバイタルチェックを行わず搬送となった。
【発達相談外来継続について】 ・平成30年度以降の発達相談外来を継続してほしい。人吉球磨地域には乳幼児に特化した専門医が不在であり、ここ数年、子どもの貧困や生活学習支援の必要な児童が増えており、継続を希望する。 _ ・現状として29年度以降、県からの補助金は入ってきていない。ただ、人吉球磨の市町村と人吉医療センターと協力して月2回行ってきた。それも1年で終了しているため、現在は人吉医療センターのみで負担し、月1回継続しており、今後平成30年度以降も継続予定としている。
【転院患者について】 ・急性期の治療後、転院してきた患者さんについて、人吉医療センターは診療科が多いため、原因不明の熱や何らかの症状があるなどの問題がある場合、他科に紹介するなどして一定の方向性を立てて転院させてほしい。 _ ・原因不明の熱がある場合は転院を延期し、原因詮索をした上で、依頼するよう院内で周知していく。 →希望があれば転院相談時から検査データのFAXを行うことにした。
【熊本県メディカルネットワークについて】 ・当地域は熊本県メディカルネットワークのパイロット地区にもなっており、開業医同士では微々たるものであるため人吉医療センターが中心になって動いてほしい。 _ ・医師の登録、セキュリティの問題等あるが、電子カルテの入れ替えに伴い、新しいWindowsとなったため、今後協議を進め、進捗状況を報告していく。
H30.1.22 球磨郡医師会 【紹介患者の逆紹介について】 ・住み慣れた自宅での療養が推進されているので、急性期を脱して病状安定すれば、速やかに紹介した主治医に患者を戻してほしい。 _ ・当院の基本方針として急性期治療終了後病状が安定すれば逆紹介を行っている。また、当院では逆紹介センターがあり再度院内で周知し、逆紹介を推進する。もし入院治療が必要で当院から別の医療機関に転院することがあれば転院先にも退院後かかりつけ医の逆紹介を依頼していく。
【健康診断受診者の紹介状について】 ・人吉医療センターの予防医療センターで健康診断を受けた人に紹介状が出た場合、受診は直接可能か。かかりつけ医から紹介状を依頼されたことがあるが、紹介状は必要か。予防医療センターで紹介状を出す段階で説明をしてはどうか。かかりつけ医があればよいが、かかりつけ医が無ければ一旦人吉医療センターを受診し、紹介してもらえないか。 _ ・検診での紹介の種類にもよるが、例えば乳腺異常など専門科の受診が必要な場合は直接当院を受診してもいるが、脂質異常症や高血糖、高血圧などの生活習慣に繋がるものについては、かかりつけ医や近医受診を奨めている。「まずかかりつけの先生を受診し、その先生が専門医に診てみてもらった方がよいという判断であれば紹介される」という説明をしているが、その内容が患者さんを通じて「紹介状を貰ってくるように」と橋折られて伝わることが多々ある。ご意見について院内で検討していく。→予防医療センターに確認 ・生活習慣病など紹介の場合は「かかりつけ医を受診しましょう」、専門科の受診が必要な場合は「専門医を受診しましょう」と結果通知票のコメントを変えている。また、紹介状の封筒は開けなくても分かるように「血圧、脂質、心電図、呼吸器科、乳腺」など封筒に記入をしている。 ・当院予防医療センターの紹介状を持って開業医を受診され、開業医が当院受診の必要があると思われた場合、新たな紹介状は不要、そのまま封をしてお返しください。 ・かかりつけ医がない患者については、生活習慣病等の紹介の場合は、かかりつけ医を作ってもらうという意味でも開業医にお願いしたいと考えている。
【医療センターの患者について】 ・人吉医療センターにかかっている方がとびこみで風邪や腹痛で遠方だからと突然来られることがある。お手紙とまでは言わないが、お薬手帳は必ず持ってきてほしい。 _ ・近医にかかる際には、その旨、患者に伝えるように外来や予約センター等に周知していますが、再度、徹底させる。
【お薬手帳について】 ・薬局で発生した事例としてお薬手帳は、毎回同じものなので必要なのかと言われることがあるが、残薬などみるときに手帳には処方した日付が入っているため有効であり、必要性を伝えてほしい。 _ ・患者に周知していくよう、院内で検討する。
【熊本県メディカルネットワークについて】 _ ・12月にJCHO本部に病院会計から医師の会費を支出できるか確認し、了承を得た。今後の予定としては、まずは下川先生が入会、利用しながら全診療科を対象として進め、パソコンやインターネットの環境を整えるという手順で進めていきたいと考えている。
H30.3.26 人吉市歯科医師会 【医療センターの歯科医師について】 ・今後も歯科口腔外科センターに常勤2名以上を配置してもらいたい。 _ ・鹿児島大学から現在2名、非常勤1名体制となっている。できれば常勤3名の体制と考えている。
【周術期の口腔管理について】 ・周術期の口腔管理に関して医科歯科連携を行っている(がん術後の患者など多数紹介して貰っている)が、点数改訂で対象手術が追加されたため、担当医に周知してもらいたい。 _ ・整形外科・脳外科医師にも周知していく。 →当院では「がんの医科歯科連携」をすでに行っており、脳卒中など緊急を要する疾患については難しいが整形外科(THA)について同システムを利用できないか薬師寺副院長に相談中。
【歯科治療に伴う薬剤について】 ・ワーファリンやビスフォネート薬剤等、歯科治療を行うに当たって熟考が必要なケースが増えてきている。これらの薬剤を使用する前に歯科治療を促す仕組みができないか。 _ ・緊急時は難しいが、最近はワーファリンより中止や再開がしやすいDOACが増えてきているため、薬剤を気にせず歯科治療が可能になると思う。心臓の弁置換術などはワーファリン選択となるが、自己血採取等、手術までに時間があるため歯科治療を行う余裕があるのではないか。
球磨郡歯科医師会 【歯科ユニットについて】 新しい歯科の診療台を導入して欲しい。 _ ・現在3台あり、1台は新しくしている。
【熊本県メディカルネットワークについて】 _ ・当院下川医師が加入申請し、今週にも手続き完了。今後10名追加申請しているため、登録は11名となる。また、パソコン設置を予定しており、4月から利用可能な状態となる。