緩和・在宅医療センター(がん・トータルケアセンター)

診療目標

・がんの治癒や延命を目的とした治療ではなく、がんに伴う身体的・精神的な苦痛、不快な症状を緩和するための治療およびケアを提供します。
・病期にかかわらず、痛みや苦痛となる症状を緩和します。
・外泊・退院への援助を積極的に行います。

診療の特色

緩和ケア病棟の役割として、看取りの他に在宅移行支援や緊急入院の受け入れを行うことにより地域と連携した緩和ケアの提供を行っています。隣接した2県の県境にあるため2次医療圏のみではなく隣県からの患者の受け入れも多くあります。
病棟の窓からは、日本三大急流の球磨川を眺めることができます。すべての部屋には、テレビ、ソファーベッドが設定され、談話室やキッチン、家族控室もあり、患者様だけでなく、ご家族も安心して看病ができる環境に努めています。
また、病棟行事として、秋にはコンサートの開催や家族会、お誕生日の方には、花束や手作りの色紙なども心を込めて行っており、患者様とご家族に大変喜ばれています。
患者様の症状コントロールができ、在宅をご希望になられる場合は、訪問看護室との連携をとり、自宅で過ごすこともできます。緩和ケアチームも活動しており、定期的にカンファレンスも行っています。
患者様・ご家族の方が望まれることを目標とし、その実現に努力しています。

疼痛緩和治療

I.痛みの分類

原因別分類
①がんに浸潤、転移、圧迫などが直接原因となった痛み
②がん病変の治療に起因した痛み
(例えば、手術創、腹部の慢性痛、がん化学療法後の神経障害性の痛み)
③全身衰弱に関連した痛み(例えば、褥瘡や便秘に伴う痛み)
④がん自体にもがん病変の治療にも関連のない痛み

Ⅱ.緩和治療法

①鎮痛薬
適切な鎮痛薬を適切な量と適切な時間間隔で用いる
②神経ブロック
支配神経を遮断して除痛する方法
③放射線照射
骨転移痛を主対象とする。
④理学療法
マッサージ、リラクゼーション、温あん法

2023-totsu

近隣医療機関の緩和ケア対応状況(PDF)

2020年 緩和ケア病棟統計 *緩和ケア入棟日に基づく

件数 225件
在院日数 23.3日
平均年齢 75.4歳

スタッフ

渡邉 龍太郎(緩和・在宅医療部長)

[専  門]産婦人科
[所属学会]日本産科婦人科学会
日本女性医学学会
日本内科学会
日本プライマリ・ケア連合学会

看護師 18名(内1名緩和ケア認定看護師)
薬剤師1名
理学療法士1名
管理栄養士1名
MSW1名
公認心理師1名
その他 ボランティア

認定看護師

緩和ケア認定看護師 田安 厚美

緩和ケアチーム

当院には、患者さんやそのご家族に対して、主治医や看護師だけでなく、薬剤師・栄養士・
ソーシャルワーカー・臨床心理士・リハビリスタッフなど多職種が協力して緩和ケアを行う医療チーム
「緩和ケアチーム」があります。

活動内容

  • 体的苦痛や精神的苦痛の軽減/社会心理的なサポート
  • 悲嘆のケア・・・病的な悲嘆の防止など家族ケアを推進していく
  • 退院調整の支援・・・在宅で緩和ケアが継続できるよう支援
  • コミュニケーションを通した患者・家族の治療・療養に関する意思決定への支援

対象者

悪性疾患の患者(ステージは問わない)とその家族など

お問い合わせ

緩和ケアチームに関するお問い合わせは、主治医や看護師、 又は下記連絡先までお尋ね下さい。担当のソーシャルワーカーと 緩和ケア認定看護師が応対させていただきます。

相談支援センター(医療福祉相談室内) 担当者:南・杉松まで

0966-22-2191(内線240)

入棟するには?

・まずは下記の相談支援センターにご相談ください。
・現主治医の申し込みを受け次第、面接を経て入棟となります。
・ご希望ならば、いつでも退棟ができます。退院、在宅復帰への援助も致します。
・施設見学はいつでもお受けしておりますので、下記までご連絡く ださい。

ボランティア募集

当院では、ただいま緩和ケア病棟でボランティア活動をしてくださる方を募集しております。

お問い合わせ:電話0966-22-2191 相談支援センターまでご連絡ください。