院長挨拶

平素より当院に格別のご高配を賜り、御礼申し上げます。

この度、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)人吉医療センターの病院長を拝命いたしました、薬師寺俊剛(やくしじ としたけ)です。院長1年生ですが、よろしくお願い申し上げます。

私は、1990年に熊本大学医学部を卒業した後、同大学附属病院整形外科へ入局し、以降約35年間一臨床家として勤務してきました。人吉医療センターへは2014年のJCHO移行と同時に副院長として赴任して参りましたが、あっという間に10年が経ち、地域の皆様の期待に本当に応えられているのか自問自答しながら診療しております。

人吉医療センターは約145年前の明治11年に、人吉・球磨地域全住民の寄付により公立人吉病院として開院された経緯があります。このことを踏まえ、当院の理念は『145年の歴史と設立の経緯を忘れず全人医療を提供します』です。診療科目が細分化し、遺伝子レベルで治療することが可能となった今こそ、患者さんを『病める人間-固有の身体(からだ)・心理(こころ)・実存(生きがい)の総体-』としてとらえ、QOL(生活の質)を高める医療、つまり喜怒哀楽の感情を持った人間を統合的に診断・治療する全人医療を実践・継続していく所存です。

今後は、病院長としての使命を『当院を受診される患者さんや御家族が安心して病院を訪れることができ、かつ全職員が安心して勤務できるより良い環境を作り維持すること』と考えています。これからも人吉・球磨地域の中核医療機関として、より信頼される医療を提供できるよう職員一同力を合わせてまいりますので、今後とも人吉医療センターを何卒よろしくお願い申し上げます。

JCHO人吉医療センター 院長
薬師寺 俊剛

院長 薬師寺 俊剛