院長挨拶

 私共 JCHO人吉医療センターのホームページをご覧いただき有難うございます。

 やっと11月になりました。例年とは比較にならない「うだるような盛夏」が終わり、過ごしやすくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?先日は、球磨川周辺で冬の風物詩である川霧が見られ、今後は人吉特有の短い秋から急激に気温が下がり、冬へと移り変わっていくものと思われます。皆様 体調には十分お気を付け下さい。

 さて、昨今のネット・ニュースにも多く取り上げられていますが、診療報酬点数が改変され、材料費や人件費の上昇も相まって、全国の医療機関の70~80%は赤字経営に陥っていると言われています。
私共、地域医療機能推進機構(JCHO)関連の病院も例外ではなく、各病院ともなかなか厳しい病院運営を強いられています。経常収支における赤字経営は、職員の給与減額に留まらず、職員の離職や新規医療機器購入困難などを通し、患者様ひいては地域住民の方への不利益となってしまいます。このような状況だけは回避せねばと、全職員が力を合わせて頑張ってくれています。その結果、当院では現在まで健全な病院運営を継続できております。今後は、日本初の女性総理大臣誕生も誕生しましたし、国内情勢が改善し、病院運営ももう少し楽になることを期待しております。

 当院は、これからも成長し、基本理念である『145年の歴史と設立の経緯を忘れず全人医療を提供』すべく、地域の急性期中核病院としての責務を果たすとともに、教育・研修にも力を入れていきます。患者さんに優しい医療、地域の先生方の期待を裏切らない医療を行って参りますので、引き続き皆様の温かいご支援とご助言を心よりお願い申し上げます。

2025年11月吉日
JCHO人吉医療センター 院長
薬師寺俊剛

院長 薬師寺 俊剛