患者相談支援センター

診療・各部門

 2025年9月1日より、外来のある2Fに患者相談支援センター(その中に総合相談センター・入退院サポートセンター、がん相談支援センター)を設置し、入退院支援や医療福祉相談、がん相談、療養就労両立支援、医療安全など各種相談支援の対応をしています。各センターには入院時支援の看護師2名、退院支援担当の看護師と社会福祉士1名ずつ、がん相談支援センターに社会福社士2名と公認心理士1名(現在産休中)、総合相談には社会福祉士7名と事務員7名を配置し、相談内容によって医療安全管理室や薬剤師、栄養士、リハビリなど他職種と連携しています。

総合相談センターでは、患者さんが安心して療養できるように、経済的な問題、在宅生活における生活上の問題、入・退院や転院、就労に関する相談など幅広く対応できる相談支援体制をとっております。治療・療養における重要な意思決定に際しては、事前に患者さんやご家族と話し合う「アドバンス・ケア・プランニング」(ACP)にも積極的に取り組んでおります。また、患者さんやご家族の疾患に対する理解を深めるとともに、心理的ケアを目的として、患者会やがんサロン、遺族会を開催しております。各種相談に対応できるよう当センターに加え、各階にも相談員を配置し、病院ボランティアのご協力もいただきながら患者さんをサポートする体制をとっております。さらに、出前講座や地域の医療·介護従事者、住民を対象とした研修会やカンファレンスを開催するなど、地域に向けての教育・啓発活動に取り組んでいます。地域医療サポーター制度では、地域住民の医療に関する知識を深め、上手に医療機関を利用していただくことができるよう広く学習の機会を提供しております。

入退院サポートセンターでは、担当職員が多職種と協同し、外来から入院、退院後までの経過で患者や家族の意向を確認しながら退院に向けての支援を行っています。入院前からの情報収集・提供をもとに入院し、退院支援のフローチャートに従って、多職種でカンファレンスを開催しています。退院時など関係機関へ診療情報提供書や各種サマリーの提供を行い、また、がん・虚血性心疾患・大腿骨頸部骨折・脳卒中等の地域連携バスやKMN(くまもとメディカルネットワーク)などICTを活用した各機関同士の情報共有を行っています。

がん相談支援センターでは、患者さんやご家族、地域の方々からの、がんに関する様々な相談・心の悩みをお受けする「がんの相談窓口」です。がんを抱えながら、その人らしい生活、治療の選択ができるようにお手伝いをさせていただきます。がんのことやがんの治療について知りたい、今後の療養や生活のことが心配など、がんの医療にかかわる質問や相談にもお答えしています。

後方支援病院としても地域の医療機関や施設をバックアップし、地域包括ケアに取り組むとともに、患者さんやご家族のニーズに対応できるように研鑽を積んで参りたいと思います。
今後もICTの活用やスタッフの自己研鑽、各種企画立案にて患者支援の質向上を目標に活動して参ります。療養に関するお問い合わせ、患者会へのお問い合わせは、患者相談支援センターへご連絡下さい。

【開設時間】月曜日~金曜日  8:30~17:15 (*但し祝祭日は除く)
場 所】2階 患者相談支援センター

相談内容
傷病や療養に伴って生じる様々な問題に対し、医療や看護、社会福祉の専門的知識及び技術に基づいて問題解決の支援をします。

相談内容の具体例~
・ 介護が必要になった場合の介護サービスの紹介
・ 障害者手帳や支援費制度に関する説明
・ 治療費が高額になったときの健康保険の手続きなど
・ ストーマ用具・術後用補助下着
・ 医療用かつらについての相談 医療・補助用具相談室
・ セカンドオピニオン
・ 患者会の紹介・開催
・ 患者家族の心理的サポート
・ 治療と仕事の両立
・ 入退院時の不安など

また、上記のようなご相談だけではなく、病院に対する患者さんのご意見や苦情なども患者相談支援センターで承っております。

相談内容内訳
 R3年度R4年度R5年度R6年度
療養中の心理・社会的問題2,7312,8452,8592,836
退院援助3,7205,3754,5804,609
経済問題716709733733
受診・受療問題612488376386
社会復帰支援208383838
地域活動0000
合計7,9879,4558,5868,602

がん治療をうけられている患者さんへ


*当院はがん治療に関する総合的な支援体制を整備しております。
当院は、平成19年1月31日付けで「がん診療連携拠点病院」に指定されました。


がん相談支援センターの役割

患者さんの理解を助けます
医師から言われたことや、見たり聞いたりしたことが理解できないままでは、せっかくの情報を生かすことができず、かえって不安が強くなってしまうかもしれません。相談支援センターでは、患者さんにとって難しい情報をやさしく、わかりやすく解説いたします。

患者さんとご一緒に探します
「どの病院を受診すればいいの?」「今の治療で大丈夫?」など、患者さんやご家族が必要としている情報を一緒に探します。「聞きたいけれど、うまく説明できない」、「がんと言われてから気持ちがすっきりしない」。そんなとき、お話を伺いながら「どうしたら」や「どうして」をご一緒に探し、解決の糸口をご一緒に考えさせていただきます。

患者さんに合った情報を提供します
がんの医療情報はとても多く、自分の状況に合うものを見つけるのは大変です。一般的な情報について、書籍やインターネットなどから患者さんが求める情報を提供いたします。また、患者さんに合った情報の使い方、考え方も一緒に考えます

患者さんの心を支えます
がんと診断されたとき、多くの人が「どうして私が?」とやりきれない気持ちになります。これからどうすればいいのか不安を感じられる方もいらっしゃいます。相談支援センターではお気持ちを聞きながら、不安を和らげ、心が穏やかになるようにお手伝いいたします。

患者さんの生活を支援します
経済的な支援制度や、介護や福祉のサービスなどを活用する方法、手続き、職場や学校、家事や育児などの相談におこたえします。患者さんの生活がよりよいものになるように、一緒に方法をお探しします。

※上記の内容は、がんに関するパンフレット「がん診療連携拠点病院の相談支援センターにご相談ください」をもとに作成しています。他にもがんに関するパンフレットを当院1階インフォメーション横にて配布しておりますのでご自由におとりください。ない場合はお気軽に患者相談支援センターまでおこし下さい。

「備考」国立がんセンター(http://www.ncc.go.jp/jp/)
がんに関するパンフレットのダウンロード
(http://ganjoho.jp/public/qa_links/index.html#02)

その他
・医療に関する意思表示について
_当院では、基本方針に基づき、患者中心の医療を目指しております。初回問診時、受診される患者さんに医療に関する意思表示についてお伺いしております。
「臓器移植の意思表示カード」、「尊厳死宣言書」「終末期宣言書」などをお持ちの方や宗教上(エホバの証人など)の理由での輸血拒否を希望される方など、患者さんの病状等を勘案し、インフォームド・コンセント(十分な説明を受けた上での同意)を行った上で対応致しますので、お気軽にご相談ください。

お問合わせ TEL:0966-22-2191
患者相談支援センター(内線:240または221)