腎臓内科

診療・各部門

診療目標

平成27年4月から熊本大学腎臓内科の医師が第1、3週水曜日に診療を開始しています。
人吉・球磨のみならず伊佐、えびの地域の南九州3県にまたがる地域医療支援病院として地域の先生方と病診連携をとりながら、腎臓内科診療に取り組みます。

診療の特色

糸球体腎炎やネフローゼ症候群(糖尿病性腎症、IgA腎症、腎硬化症、多発性嚢胞腎、膠原病及び類縁疾患を含む)、急性・慢性腎不全、透析療法といった腎臓自体の疾患と共に、本態性・二次性高血圧症や電解質異常などの腎臓と深く結びついた疾患の診断と治療を行っています。
健診で尿蛋白や血尿を指摘された場合、蛋白尿や腎機能の程度や予後を評価し、必要に応じて腎生検などの検査や治療が必要になります。腎生検は入院での検査となり、当院では常勤医が不在のため、腎臓内科医が常勤している専門医療機関へ紹介致します。

腎機能が低下した場合は、その機能に応じて薬剤の種類や量を調節し、また減塩や蛋白制限などの食事指導を行って腎負荷を減少させるような治療を行います。早期に治療介入することによって腎機能低下の進行スピードを遅らせ、透析導入までの期間を延長させます。最終的に透析療法が必要となる場合がありますが、透析療法導入の際には腎生検と同様に専門医療機関へ紹介致します。
近年、慢性腎臓病(CKD)と言われる疾患概念が腎臓病診療に導入され、注目が集まっています。糖尿病、高血圧などの生活習慣病が背景因子となって発症するCKDが多く、日本の成人人口の約13%である1,330万人以上の患者がいると推定されており、徐々に腎機能が低下して気付かないうちに末期腎不全に移行する可能性が高くなります。さらにCKDの患者は通常の人に比べ心血管疾患のリスクが高いことが指摘されています。このような状態の患者を早期に見つけ出し、生活習慣の改善を行い、積極的に治療介入することによってCKDの発症予防に努めることが重要であり、透析導入患者を減少させるべく診療を行っています。

主な検査・医療機器

検尿や蓄尿による詳細な腎炎、腎機能の評価

スタッフ

◇熊本大学 腎臓内科医師
松下 昂樹(非常勤)
入江 亮輔(非常勤)
松永 英士(非常勤)
伊達 亮佑(非常勤)