診療・各部門
平成24年に新設された病棟薬剤業務実施加算は薬剤師が病棟に常駐することによるチーム医療と医療安全を期待するものです。このような診療報酬改定をみても病院薬剤師への期待が大きいことがわかります。当院で病棟薬剤業務実施加算の算定を開始して7年半が経過しました。薬剤科の年間目標の柱は医療の質への貢献です。入院患者、外来患者において薬物療法の安全確保と治療効果の向上を目指し業務を行ってきました。
医薬品安全使用に基づく業務手順のもと、処方監査、調剤、がん化学療法の実施等を行いました。業務実績は次に示しています。
当院では熊本県では取り組んでいる病院は少ない外来業務にも力を入れ、充実を図っています。薬剤師外来は外来化学療法の支援ばかりでなく複数の診療科からの依頼も受け、各診療科の支援も行っております。業務の内容としては抗がん剤治療についての説明と処方代行入力、患者の状態確認から処方提案、副作用の確認を中心に行い薬剤師が行った支援内容の評価を合わせて行っています。更に、外来患者における薬物療法の安全と効果の向上については保険薬局との連携は欠かせないものがあります。保険薬局においては、患者の服薬状況を一元的に管理し、調剤時のみならず服薬期間を通じた指導、管理が求められています。そのためには病院に勤務する薬剤師が情報提供等を行うことで保険薬局薬剤師と一体となって管理を行う必要があります。平成30年度はそのような情報の共有を目指し連携シートを作成し運用の開始に取り組みました。
2021年 各科診療科支援件数 | |
診療科 | 件数 |
外科 | 1491 |
呼吸器内科 | 233 |
泌尿器科 | 227 |
整形外科 | 169 |
消化器内科 | 151 |
血液内科 | 133 |
産婦人科 | 98 |
歯科 | 31 |
脳外科 | 18 |
耳鼻咽喉科 | 10 |
総合診療科 | 2 |
代謝内科 | 1 |
皮膚科 | 1 |
その他 | 30 |
合計 | 2595 |
専門性の向上
専門性の向上を積極的に支援しています。
現在の各種認定制度による認定薬剤師
日本病院薬剤師会 感染制御専門薬剤師 1名
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師 1名
日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師 2名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 1名
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 1名
日本静脈経腸栄養学会 NST専門療法士 1名
日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 2名
日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師 2名
日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師 2名